クロックワーク・アンダーテイカー
春嵐
01 15:35⇔15:40
「依頼だ」
警部補。
街の敏腕であり、同時に裏の顔役。
「15時35分まで戻してくれ」
「5分前?」
現在、15時40分。
「犯人を取り逃すと思って撃ったら、つい心臓をぶち抜いちまった」
「5分前なら死んでると思いますが?」
「それがどうやらそうでもないらしくてな。人工心肺とかいうやつが繋がってるんだがいまにも死にそうなんだ。五分とりあえず頼む」
「戻しました」
「助かるよ。じゃあ行くぜ」
「先に報酬を」
「おい五分しかねえんだ早くしてくれ」
「その犯人、何をしようとしたのですか?」
「戸籍を盗みやがった。そのまま放っておくと、街の人口が実は政令指定都市レベルだとばれちまう。政治家からおおめだまくらっちまうよ」
「人口の心配で人工心肺ですか」
「いいか?」
「ええ。どうぞ」
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