第23話 口愚痴
努力したことなんてあったっけ
頑張ったことあったっけ?
全部全部適当に
中途半端に受け流して
考えるのが面倒くさくて
いつの間にか夢になってた?
現実逃避の道具になってた?
つまり、
叶うことはないんだよって
最初っから決めつけていたんでしょう
怖くて不安で胃が痛いって
言い訳ばっかで自分をだまして
これが本当にやりたいことって
何回自問してきたの
周りの優しい言葉ばっかり
選んで食べて太ってきたのに
才能なんてありっこない
一度もそう言われてないからって
才能あるねって言われてないこと
目をそらしてきたんでしょ
生まれついての才能が
努力の末に実を結ぶなんて
何十人も何百人も
それを証明してきたでしょう
才能なんてなくていいから
努力する才能だけ
たったそれだけ欲しかった
努力だってしたつもり?
したふりの努力すらしたことないのに
全部置いて逃げたって
多分何も変わらないこと
ずっと前から知っている
こんな言葉言ったって
それもどうせ借り物でしょう
誰かの言葉に乗っかってんでしょ
もうたくさんだ悩むのも
結果が出ればそれでいいんだ
結果を出してくれることさえ
怖いんだって逃げてんだ
諦めたら、一度諦めてしまったら
今まで何のためにやってきたのか
分からなくなっちゃいそうで
怖いんだ
もう嫌だなんて
一度も思ったことないよ
もうやめてって
言われることが何より怖くて
もう少しだけって言いながら
今まで何もしてこなかった
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