第36話【生きる内偵、死ぬ内偵】を褒める
生きる内偵、死ぬ内偵
https://kakuyomu.jp/works/1177354054922745011
内偵ってなんだ? と分からなくても、今作は読み進めるうちになんとなく仕事が分かるという次第です。 密偵とか偵察とかそういう部門で、組織の内側に入ることで出来る調べものをするという具合らしく、実際、これが良く働いてるからこの作品の世界観が守られてると分かるわけです。
生死の部分で考えると、明らかに存在したほうがいいものと存在すると危険が及ぶものとで分かりやすく判断材料になる、そういうのもあってか異なる企業の内部事情を読者に提供する具合であっても、その実の部分が熟したてか、腐り落ちてるかがぱっと見分からない感じに出来てる、危険が及んでるところでそれを認識できてるか?
それがどこもかしこも生死を分けることになる部分なのだと知れるのが良い。
そしてさらっと登場する色んな世界から引っ張られた風合いもマッチしてて楽しかったです。
こういう影で目立たず地味にやってるけど、しれっと凄いことをしてる人っていうのは魅力が増し増しですし、うまいこと日常に紛れてる最後のカットを見ることで適合者であり資格が確かにあるってのが分かる具合でした。
最後に、割と現実に近そうな、直近の課題ってやつが入り込んでる感じがあって、人間の安心や安全なんかもほんの少しの邪念や邪心で簡単に吹き飛んでしまいそうなさらっとしたスリル、スリルそのものがリスクに対して必要であり、そしてそれが慣れっこになってる人たちの感覚というものは常々、社会を回していくのには必要不可欠なものだなと深く実感したのでした。
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