第25話 書くことについて「タスク! 小説進捗管理法! ※作例アリ!」

 こちらもUTAさんの「感じたことを書く(表記上では略させていただきます)」同様、来ることを主催者として事前に予想していたので、すぐさまほめちぎっていきたいと思います。一撃目の勢いをステップにのせてすぐ左。そしてまた右。


 やりかたはシンプルかつ簡単で、

 ・自分の創作論や創作の方法をぶつける

 ・差異が出たら全力でそこをほめる(ただし深追いしない)

 というものです。わたし自身が自分の創作の最奥にあるものに触れてほしくないというのもあるので、深い追い方はしません。違いが出たらすぐさまほめちぎり、次に移ります。


 わたしの創作の源泉は、わたしにとって唯一の事実で、わたしの書き物のすべてです(そしてわたしのシリーズ系書き物の中で最も他のかたに読まれていない、PVや星、ハートの数が最も少ないのもまたその源泉について書いたものです)。


 わたしにとって書き物は、それを追いかけた結果の副産物です。


 管理するタスクも、必要な処理作業も、プロットもないというのはここに起因しています。


 ここに差異があります。


 振られた番号や細かい調整、読まれやすくするための動きや数字の移動部分。枠外※欄に加えられた追加の項目。それらがすべて、「何かを書く」という動きを見せてくれます。普段こういうのをまったく読まないわたしに、こういう創作に関する内容はとても新鮮に写りました。たぶんこの企画を主催しなければ一生読むこともなかっただろう内容です。だからこそ、たくさんほめちぎれる。


 次の内容に移動します。


 内容の中で特にわたしがほめちぎりたいのは第5話、具体的に「小説を書く」という部分です。わたしとの差異が最もくっきり出ていて、やはりわたしの書いているものが「小説ではないんだな」という事実をかみしめながら読みました。この企画をつくってよかった。本当によかった。そう思いながら、読みました。


 これを読んで、特に5話を読んで、はっきりと言えるものがあります。わたしの書いたものは、小説ではないという点です。第4話にまとめられている執筆という作業、何かに対して手を加え、それを説くものとしてまとめるという作業そのものがわたしの書き物には存在しません。おそらく、一生かかってもわたしが行わないであろう作業です。


 ある人にわたしは「とある人物を想起させる」と言われたことがあります。作風というより、人となり、その創作の源泉に対するアプローチがそのものに近いという判断です。わたしはその人物ではないですし話したことはおろか会ったことも見たこともないのですが、おそらくそうなのだろうとわたしでも思います。ただ、わたしは その人物が行った学術的、人間的アプローチをとることができません。そのように定められているのか、あるいはそれよりも異なる理由なのかは分からないですが、とにかく「書く」「まとめる」という行為をおこなうことができないのもまた、わたしです。


 そんなわたしに対して、「おまえの書いているものは小説ではない」とはっきり引導を渡してくれるこの「タスク!(以下、略させていただきます)」は、とてもほめちぎる部分が多く、たいへんたのしい作品になりました。


 とりあえず、まずここで終わらせておきます。500文字で終わるどころか1400字という部分にもわたしがいかにこの「タスク!」を読ませていただいたが、にじみますね。


今回のほめちぎりポイント》

・「自分が何を書いているのか、それは小説なのか」についてあらためて考えさせられる内容

・この小説の書き方を通して、いかに自分が「小説を書かず」「これからも小説を書くことがない」のかを知ることができた



 いやあ、ほんとに。すばらしいです。何度も言っちゃってなんかあれですが、本当にこの企画をつくってよかった。


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