第3話
「……ださい。起きて下さい!」
「はい!」
俺は、誰かにたたき起こされたような気がした。
「あ、あれ?誰かいたはずなんだけど。」
「それは、私です。」
「うわ!だ、誰」
誰もいないはずのところで自分に向かって質問するという結構シュールな光景になっている。
「私はスキル【大賢者】です。」
スキル【大賢者】使えないはずのスキルの名前だ。
「【大賢者】ってあの使えない大賢者?
それに何で喋れるの?」
「はいあっています。喋れる理由としては、能力の最適化をするために、【世界の言葉】をハッキングしていたのが主な理由です。」
世界の言葉とは、スキルを獲得したときや、レベルアップした時のアナウンスのような物だったはずだ。
「【世界の言葉】ってあの世界の言葉?」
「はい。そうです。」
「世界の言葉をハッキングするのにそんなかかったのか?」
「はい。能力の最適化をしようと、世界の言葉を襲ったのですが予想以上にセキュリティが厳しく、セキュリティの突破に時間がかかりました。」
襲ったって……
「それは分かったけどここはいったいどこなんだ?
俺は、ゴブリンと戦っていたはずなんだが。」
ゴブリンと戦っていたところは、草原だったのにここは、まるで広い洞窟のようだ。
「ここは、生成途中のダンジョンです。
あなたは、ネームドモンスターと戦い吹き飛ばされた衝撃で、次元の歪みが発生し、ここに飛ばされました。」
「早く戻りたいんだけどどうしたらいいの?」
「戻るには、このダンジョンを攻略する以外にありません。
さてあなたのスキルの説明ですが、まず私は、
解析鑑定
相手のステータスや、物の詳細を知ることができる。
ナビゲーション
宝箱の位置や、ダンジョンの構造を把握することがてきる。
世界の言葉
世界の言葉の一部の権限の使用が可能
【スキルポイント】
SP獲得
魔物を一体倒すことで、SPを1獲得できる
カタログ
カタログと言えばSPと交換にスキルと交換できる。
以上があなたのスキルの説明ですが、早速SPが初回特典で、百たまっていすが、使用しますか?」
まさかの使えないと思っていた2つのスキルがこんなに有能だとは思ってもいなかった。
「使ってみよう!【カタログ】」
俺がそう言うと目の前に半透明の板が現れた。
そこには、たくさんのスキルが書いてあった。
ノーマルスキル一覧
スキル名 消費SP
剣術 10
槍術 10
弓術 10
爪術 10
格闘術 10
炎魔法 10
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ユニークスキル 消費SP100
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とたくさんのスキル名と、消費するSPが書いてあった。
「ねぇユニークスキルってなに?」
「ユニークスキルとは、世界に一人だけ、使えるスキルのことです。」
「へぇー。……それじゃあユニークスキル【剣聖】で。」
「それはあまりオススメできません。
スキル【剣聖】は、スキル【剣術】が最終進化することでなりますので自力で獲得してください。
オススメは【強奪】→【成長速度上昇・極】→【多重思考】の順でオススメします。」
「じゃあそれでいいよ。」
「スキル【強奪】を獲得しました。」
初めて聞く世界の言葉は、スキルと同じような声が聞こえた。
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