第8話抽選結果

1週間で終わらせると言っていた宿題は朱里の協力もあって、なんと3日で終わらせることができた。




特にすることもないので今週はいつも通りゲームに勤しむことにした。




大会に出るにあたって立ち回りなどはとても重要になってくる。




建物にどのように隠れれば相手にバレずに逃げられるか、上手く相手の射線に入らないようにする防御法など、ゲームの中でも今回の大会で生かせる技術は身につけることが出来る。




そして、少しトレーニングをすることにした。




サバゲーは体を使ってのスポーツなので、瞬発力などが大切になってくる。




今までスポーツというものに全く触れてこなかった俺は体育ぐらいでしか身体を動かすことがない。




そのため、大会までに少しでも下半身の力をつけておきたい。




ゲームは1日4時間。トレーニングは1日2時間と決めて最低限の時間をきめて、1週間の残りをすごした。




そして抽選当日。




トレーニングの成果もあってかなり下半身に筋肉がついてきた。




今日の抽選会で出場枠を取らなければいままでの努力は水の泡だ。




抽選結果は12時にリーダーにメールで送信される。




どうか、どうか出場権を!




こればかりは願うことしか出来ない。




そして運命の12時。




ピロン




俺の携帯がなった。




俺は政府から送られてきたメールを見た。




チームYKAKのみなさん。




「当選おめでとうございます。」




この文字を見た瞬間、いままでに経験したことのないような震えが体をはしった。




「よ、よっしゃぁぁぁ!」




俺は喜びの余り、一人でガッツポーズをしてしまった。




俺はすぐにその画面のスクリーンショットを撮って、YKAKのグループメッセージに送信した。




朱里「やったわね」




圭一「やりましたね!」




佳奈「やった!すごい!」




みんな当選したことを喜んでいた。




これで出場権を手に入れた。




大会までの2週間。




俺たちは過酷なトレーニングに立ち向かう事となる。

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