人間って...

第11話 冷静と平静

こんな言葉を、目や耳にした事はないだろうか？

人生はドラマだ

人生は物語だ

でも、それって、おかしくないですか？

人間は生きるために生きてる

なのに、人生を物語やドラマだと言うのなら

それは、自分の人生を、感情を使って面白おかしく

書き連ね、描いている事にならないでしょうか？

人は生きるために生きている事を

ドラマや物語のように面白おかしく描くのでしょうか？

いいえ、そんな事ではないと思います。

感情だけで、生きていけるわけではないことを

誰もが知っているからです

感情をさらけ出して、面白おかしく描くという事は

感情だけで生きている事と、なんら変わりないように思います。

今ここに芽生えた、その気持ち、その感情

表に出しますか？出さないでおきますか？

それが、感情を使うか使わないかの区別ではないでしょうか？

表に出したとして、それは、意味のある事でしょうか？

表に出したとして、それは、解決する事でしょうか？

表に出したとして、それは、正しい判断でしょうか？

それが、感情を使うという事では、ないでしょうか？

その判断を、理解し、使い分ける事が出来て

初めて、人は、冷静さと平静さを身に付けるのだと

私は思います。

感情は、使うものであって、振り回されるものでも、流されるものでもなく

自分が、そこに芽生えた感情を、使うという選択をしている

ただ、それだけです

思い込みは、それ自体を変えなければ

何も見方は変わらないのです。