13.パワハラ概念(内外)
高校になってから初めて気がついた。
多分、もっと早く気がついている者は多いだろう。
受験勉強するのであれば、学校行く時間を塾に使うほうが良い。
夕方から夜に塾に行き、明け方前まで復習し、寝て、午後遅くに予習し、夕方に塾に行く。
これがベスト。
学校では落ちこぼれを放置している現実があるので、落ちこぼれも塾に行くほうがよほど効果的だ。
学校の授業に意味を持てている者は、そう多くは居ない。
昔は学校は読み書きそろばん(勉強)以外にも、しつけや常識といったもんを重要視して教えていた。
が、今はそのような学校は無い。大半の学校の教師たちはそのような学業外のことを「俺達は教えている」と思っているが、自分たちの歪な「俺さま常識」を押し付けているだけなのが現実だ。社会では全く使い物にならない。ましてや国外に出たら害悪になるほどの逝かれた常識だ。外国とのビジネスで生活している私は心底それを実感している。
それでは、
「何のために学校に行くのだ?」
特に今時の学校の交友関係も大半は意味のないどころか、悪影響しか無いサル山常識の社会でしかない。
部活も似たようなものだ。人との接触が苦手なものを受け入れ、苦手を克服させてやろうという仲間意識は無い。
損得感情が基盤にあるからだ部活の仲間というより派閥の仲間となるわけだ。よって無償の善意を持つ者はほぼいない。その意識を僅かに持つ者が居ても、行動に移さないので無いと同様。そのうちその意識は消え失せるだろう。
幸い、うちのクラスでそのような低能極まりない行動をする猿以下を容赦したり認めたり受け入れたりする逝かれトンチキはいないはずだ。
だが、今日聞いた話では、うちのクラス以外ではすべてで、ヒエラルキーがあるという。それは損得勘定の結果でしかないものだ。
クズ?低能極まりない。
幸い、私は1−3の委員長。他のクラスのことには責任は持たなくて良い。
その日からほどなく、担任から呼び出しがあった。
先日聞いた話があるので、用心に越したことはないと副委員長を連れていった。
職員室の脇の小さい会議室に呼ばれた。
「なぜ副委員長を連れてきたのかね?帰り給え副委員長」担任
「では私も帰る。」私
「おまえはここに居ろ!」担任
「聞いたな?副委員長」
「はい。聞きました。合理的説明皆無で、立場に拠る強圧的命令で低位に立つ未成年の弱い女子をたった一人で、立場が圧倒的上に居る成人男性が、個室に押しとどめる命令を下しました。」
「どう見る?」
「我が国では全く問題になりません。ですが、私が滞在したことのある国全てに於いて、刑事犯罪の捜査は必ず行われる案件です。」
「国連は?」
「人権委員会の委任調査員が派遣される可能性が高いでしょう」
「過去、同様な例の証人・被害者を集めたら?」
「この事象を国の資質と見て、必ず調査は入りますね」
「お、お前ら、俺を、教師を脅迫しているのか?!!そんなことまかり通ると思っているのか?!!!」
「これはどうだ?」
「明白です。犯罪隠匿のための脅迫でしかありません。この一言で、他の例を出すまでもなく、委任調査官は派遣される事例です。もし、よろしければウチが動きますが?音声はすべてサーバーに転送済みです。」
「いや、私の取引先のオーナーがこのようなことを最も嫌うのでな、そこに伝えてみようと思っている」
「出過ぎたマネ、失礼しました。流石委員長」
「で、このような場合、どうすればいいのか犯人側は全くわかっていないようだが?」
「被害者にこの犯罪を表に出さずに収めてほしいのであれば、犯罪内容をすべてくまなく記載した謝罪文が必要です。あと、誠意ですね」
「誠意とは?」
「その社会において、最も痛手を被ることを本人が自ら率先して行い、被害者に自分の反省の証を立てることです。」
「日本での、最も痛手、とは?」
「お金とメンツですね」
「では、彼にはその気が全く無いようだ。私は私で行動する。副委員長、先程の君からの提案だが、少し変更してお願いしていいか?」
「はい、勿論です。お力になれるとは光栄です」
「では、犯罪が単なる一介の教師としてのケースではなく、この学園全体でほ被害調査、それを人権委員会に報告してもらえないだろうか?国内の一例として。」
「勿論、私もそこまではしようと思っていました」
「さすがだな副委員長」
「いえいえ、委員長のご指導のおかげです」
「ありがとう。君が副委員長でよかった」
「ありがたきお言葉」
スボン濡らすどころか、足元にかなり溜まっているが?
私達はその写真を何枚も撮り、そこを後にした。
担任はその日早退し、翌日退職届を持ってきて逃げるように去っていったという。
副委員長は当然捜査した。
被害者は数十名にわたる。卒業生を含めると3桁は有に越すだろう。教師の大半がその犯罪を犯罪だと認識せずに自分たちの特権だと思い行使していたようだ。
要監視、調査員派遣は、私達によるこの現場の監視が離れるまで(卒業もしくは転校)は保留がふさわしい、としてレポートを提出した。
勿論、私の取引先のオーナーにもファイルを送ったらとても興味を持ち、ここのマーケットから少しづつ資本を引き上げていくとのこと。どうせ縮小激しいマーケットだったので、渡りに船だ。とのことだった。
私への仕事は、引き続き、他国言語圏のものを依頼するので、増えることはあれど減らすことは決して無い。と確約をくれた。
「ふむ、、仕事以外でも信頼を構築できうるのだな」
一つ勉強になった。
そういえば、最初、担任が私を呼び出した理由って、何だったんだろう?
全く知りたいとは思わんが。
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