第8話救助、そして着陸
「あれ・・・?幻覚かな…?居ないはずの宗司が居るなんて・・・」
「意識は朦朧としてしてるけど生きてはいるんだな…。とにかくコクピットに移さないと・・・」
そういい彼女を持ち上げてコクピットに移そうとする。
「谷口、まだか!?」
「教官!今、移動が完了しました!これより合流します!」
「くれぐれも救助者を揺らすなよ!何があるか分からんからな」
「了解!」
バーニアを噴かし徐々に速度をあげ上空へと上昇していく。
「けど何で水城が・・・。確かに沖縄に住んでるとは聞いてたけどよりにもよって石垣島に・・・。とにかく教官のもとに向かわないと。水城については目が覚めれば分かるはずだ・・・。」
「谷口、遅いぞ。」
「すみません。少々手間取ってしまいました。」
「まぁいい。先に行っておくがこれより我々は鹿屋海軍航空基地に向かう。とりあえずそこで救助者を下ろし補給と指示を待つ。その後のことは基地司令の指示に従う。いいな?」
「了解。」
「では行くぞ!」
そういい生き残った4人は石垣島から去った。
それからだいたい2時間足らずで鹿屋海軍航空基地についた。
「管制塔へ。こちら第4帝都防衛用機動歩行機搭乗員育成校の近藤隆史大尉他2機。着陸を申請する。どうぞ」
「こちら管制塔。第一滑走路への着陸を許可する。どうぞ」
「了解した。これより着陸する。」
着陸体制に入り第一滑走路へと進行する。
「ようこそ鹿屋海軍航空基地へ。君達の到着を歓迎するよ。」
「ハッ!こちらこそ基地司令自らのお出迎え感謝致します!」
「そうかしこまらないでくれ。君達も今は疲れてるはずだ。今はリラックスした状態で聞いてほしい。これから君達にはこちらで用意した宿舎で3日間の休暇を命ずる。休暇の間は基地の外に行くことも許可する。その間に君達の機体は我々の整備班に任せて貰いたい。なにせjpn/us23については情報が少ないので整備に手間取るかも知れないが確実に修理して見せよう。救助者に関してだが基地周辺の病院に即刻入院させ治療に当たる。機体の修理と救助者の治療が終わったあとにまた命令をくださせて貰う。それと休暇後だが他の隊と一緒に訓練に励んでくれ。必要なものは全て用意させて貰う。」
「了解!ところで隣のお二方は・・・?」
「ああ、そうだったな。わたしの隣に居るのがこれから君達を案内する上条麗奈少尉。そしてその隣が救助者の搬送先の担当看護士である滝口かぐやさん。救助者について谷口生徒は知ってるとの事だから色々教えやってくれ。」
「それじゃああとは頼んだ。」といい基地司令は基地へと戻っていった。
「それでは谷口さん。色々教えて貰えますね?」
「ええ、とりあえずこの紙に書けばいい感じですか?」
「はい。分かる範囲でいいので書いてください。それと動かしても大丈夫な状態になったらどうすればいいのか教えて貰えますか?」
「一応こちら側で聞きたい事があるので帝都へと連れて行きます。あとこれ書ききりました。」
「ありがとうございます。それではお任せください。」
そういい滝口かぐやさんは立ち去ってしまった。
「話し終わりました?谷口さん!」
「は、はい。」
「それじゃあ連れて行きますね!」
「ところで教官は・・・?」
「大尉なら先に連れて行ったので大丈夫です!ついて来てくださいね?」
「分かりました。少尉。」
「少尉はヤメてくださいよ!どうせなら麗奈って呼んでください!」
「わ、分かりました。では麗奈さんお願いします。」
「はい!」
それから5分ぐらい歩き宿舎に着いた。
「それではこの部屋を使ってください!それでは明日からの3日間ごゆっくり~」
部屋には401と書いてあるルームナンバーがあり部屋にはいるとベッドと机があった。」
「案内ありがとうございました。ってあれ・・・!?居ない・・・!?」
いつの間にか麗奈少尉は居なくなっていた。
(まぁいいか。とりあえず生き残ったんだよな…。)
そんな事を思いながらベッドに入るといつの間にか寝ていた。
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