忘れ物の思い出

 社会人になってからも、ちょいちょい忘れ物をしてしまいます。まあ、子どもの頃はもっと酷かったので、マシにはなったと思いたいです。


 子どもの頃の忘れ物の思い出で強烈なのが、漢字1000文字です。


 こういうとピンとこないだろうと思います。


 これは学期のうちに忘れ物一個につき、漢字千文字が加算されていき、学期終わりの長期休みの宿題にされるという、恐ろしい宿題です。


 私は一学期のうちに19回忘れ物をして、夏休みの間に19000文字を二学期の始業式に提出するように言われていたのですが、始業式に忘れてしまい、ペナルティで翌日までにプラス1000文字になりました……


 そんなに漢字があるのかと思いそうですが、漢和辞典であ行からわ行まで、全てを書いてやりました。それこそ小学生なのに「薔薇」や「醤油」「憂鬱」まで書きました。書きすぎてゲシュタルトが崩壊しそうになったという苦い思い出です。


 ちなみに二学期の間は36回も忘れ物をしたので、冬休みは36000文字という、恐ろしい事態になりました。


 漢字の書き取りはもう懲り懲りです。

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