第3話 多摩川死体遺棄事件編
普段仕事する場所である警視庁機動総合訓練所の近くの警視庁第11機動隊に入る。
入ってきたのと同時に同僚の{ 風切 剣 }が来た。
「おっ。どうなん多摩川の方は。」
「いや、証拠らしい証拠がない。あれ、島原は?」
「何か焦ってどっか行ったよ。」
「ありがとさん。」
(大変だな平山も。)
席に戻り資料を取り出し、もう一度遺体の状況を確認する。
前歯が無いのも不自然だな。
そこまでの力を被害者に対して加えるなら腹部とかに刺した方が手っ取り早いのでは?
被害者の髪の毛を写真から見るに結構ボサボサしているから、シャワーを浴びてないのか?
良く見ると被害者の髪の毛の左は右に比べて短い。
写真で分かるぐらいには。
背骨を境界線にして。
「 あぁ。先輩、ここに居ましたか。」
「何でも遺体発見現場の二子玉川から、多摩川台公園で血痕が付着している凶器が見つかりまして、今その血痕を被害者の血と同じなのかの検査をしています。」
(でかした!)
凶器さえ発見できれはそこから犯人を追跡できるし証拠にもなる。
「凶器の種類はなんだ?」
「ハンマーです。」
「え。ハンマーだけ?」
「はい。ハンマーだけです。」
ハンマーだけだったら、胸に穴を開けた説明が付かない。
隠したか?
様々な考えを巡らせてる最中にスマートフォンから電話が。誰だ?
島原 宗一さんからです。
何だ島原からか。
「もしもし、どーした?」
「あぁ、平山か。今、武蔵村山市市役所にいるのだが厄介な事になってしまったぞ。」
「どういう?」
「被害者は、1年前に亡くなってる。」
「は?」
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