第17話:人助け
「七美くんまた明日ー」
「うん、また明日!」
今日はまだ水曜日…早く金曜日になってほしいな…最近ちょっと眠気がすごい…。
なるべく早く帰ろう…。
あ、でも今日は華についてきてほしいことがあるって言ってたからな…。
「あの……やめてください!誰か助けて!」
どこかで誰かが助けを求める声がした。
僕は急いで声の方へと向かった。
するとそこには二人の男性が一人の女性を囲んでいた。
僕は急いでその女性を助けにいった。
「あの!嫌がっているじゃないですか!やめてあげてくださいっ!!」
「お、なんだお前も中々いいじゃねぇか…ちょっと二人とも付いてきてくれよ…」
「本当じゃねぇか!中々見ねぇ顔だな!」
「「あばばばば……」」
助けに入ったつもりが僕まで襲われそうになってしまった……。
ど、どうしよう……。
僕と見知らぬ女性は恐怖のあまり、いつの間にか抱き合っていた。
僕達が困っていると。
「ちょっとあんたら…うちの七美に何してんの…」
「あっ!雪!」
なんとそこには雪がいた。
「あ?なんだよお嬢ちゃん」
「だから…私の七美に何してんのって言ってるでしょうが!」
「「ひっ……」」
男二人は雪に怖気付いたのか、身を縮こませていた。
「くっ…退散するぞ…」
「そ、そうだな…覚えてろよー!」
よかった…。雪がいてくれなかったらどうなっていたか…。
「雪!ありがとう!僕すごく怖かったんだ…。本当にありがとうね!」
「はうっ!!!ぜ、全然問題ないわっ!これぐらい、いつでも呼んでちょうだい!はっ…やばい…鼻血が…それじゃあちょっと用事あるから先帰るわね!何かあったらまた連絡してねえええ………」
雪は走りながら去っていってしまった。
ん…?なんか地面に赤い液体がある…?もしかしてさっき襲われていた女の子の!?
「あ、あの!大丈夫!?」
「あ…うん…。ありがとう助けてくれて」
「う、うん…どういたしまして…えへへ。でも助けたの僕じゃないや…」
「ううん!でも嬉しかったよ!本当にありがとう!」
女の子は大丈夫そうだった。マスクをつけていたが、それでも何か溢れ出すオーラ的なものが出ていた。
それで囲まれていたのかもしれない。
「ってそうだ!僕この後用事があるんだった!それじゃあ僕これで帰るね!見送れなくてごめん!誰か人を呼んだ方がいいよ!じゃあね!!」
「あ!ちょっと待って!お礼を……って行っちゃったわ…。マネージャーに電話を…もしもし?ちょっと頼みたいことがあるんだけど…」
『あら、“今人気ナンバーワン女優”さんに頼られて嬉しいわねぇ』
「茶化さないでください」
『はいはい、それで用事って?』
「探してほい人がいるの、今さっき助けてもらった人なんだけれど…」
七美が助けたのは今人気ナンバーワンの女優の“
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
次は登場人物の紹介しようかと思います。
登場人物増えてきたし。
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