第11話 願う心は一つ

 初めに、作者 小鷹 りく 第43話 甘き死 並びに、本文章は『死』を軽んじるものではない事を、ご留意頂きたくお願い申し上げます。


素の詩 Something dropped 作者 小鷹 りく

    第43話 甘き死


 下記詩を受けて作った詩になています。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054921997703/episodes/1177354054948337098




いかずちの様だった。

一瞬で体をけ、心をこがすがした。

君の言葉は。


雷鳴らいめいの様だった。

鼓膜こまくるがし、頭に響き、眼球までもがふるえた。

君の言葉は。


閃光せんこうの様だった。

視野をうばい、見ていた景色はすべて消え、戻って来たのは薄暗うすぐらやみだった。

君の言葉は。


この言葉は私を救うため、毒の様に激しい。

君はいる事はない、わかっているんだ。

私のためだと。


矛盾むじゅんなどどこにもりはしない。

たがいに願う心は一つ、救いたい。

だから私は君に、ミセリコルデをたくす。


もう救われない、苦しみからはなたれる唯一ゆいいつ

私がしんに逃れたいとおもう時、躊躇ためらわないで。


その時それが、たった一つの救い。

背負せおわせてしまう私だけが、罪深い。

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