いらっしゃいませ!
魔女
ここは、町はずれの一角にひっそりとある、一人の魔女が営むカフェ。
『ウィッチカフェ』
一般のお客様には見えないように魔法が掛けられており、店の前に斜めに置かれてある看板を、まっすぐに直すとお店が現れるという仕組みになっている。
ひっそりと営業しているウィッチカフェには、いろいろなお客様が訪れる。
いろいろな種族、動物、時には一般のお客様も。
仕事の合間に来る人や、ちょっとした観光、常連さんになってくださっている方も多い。
そんな方々の、ちょっとした憩いの場なのです。
今回は、そんなウィッチカフェの店主サテラと、訪れるお客様との他愛もないお話。
「今日はどんなお客んが来るかな!」
私はサテラ。三年前にこのウィッチカフェを始め、今では多くの方が来てくれるカフェになった。
さぁ、今日はどんなお客様が来てくださるのでしょうか?
カランコロン。
「いらっしゃいませ!」
「一人なんだけれども、いいかしら?」
「はい!こちらの席へどうぞ!」
本日のお客様は、ご年配の魔女さんだ。
「お水とおしぼり置いておきますね。ご注文が決まりましたら呼んでください!」
私は丁寧な接客を心掛け、実行する。
「じゃあ、カフェラテとアップルパイを貰えるかしら?」
「かしこまりました!」
注文が通り、私はキッチンへと移動する。
「お待たせしました。カフェラテとアップルパイです!」
「ありがとう」
ちなみに、ウィッチカフェの人気メニューはケーキ類です。
何せ、私が作っているのだから!
「これ美味しいわね。さすがサテラさんね」
「いえいえ、そんな事ないです。奥様、魔女ですよね?」
「ええ、魔女よ。もうこんな老いぼれだけれど、昔は結構有名な魔女だったのよ」
「そうなんですか?お話聞いてもいいですか?」
「もちろん。私はテルーと言うのだけれど、昔は魔女高校を首席で卒業、その後は――」
おっと失礼。魔女同士という事もあって、少し話が盛り上がってしまいました。
「テルーさん、今日は貴重なお話ありがとうございました。またいらしてください!」
「また来させてもらうわ」
カランコロン。
「ありがとうございました!」
テルーさんは、町の方へと姿を消していった。
では、本日のウィッチカフェはここまで。如何だったでしょうか?
本日のお客様は魔女様。明日はどんなお客様が来るでしょうか。
楽しみですね♪
それでは、いい夢を🌙
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