俺のスキルは【ダンジョン作成】めざすぜ一流ダンジョン建築士&スローライフ

いわいわ

第1話

世界の決まり。


それは、1人ひとつ何かしらのスキルを持つこと。


生まれるその前、神様によって与えられる。


そのような世界の決まりの中。


僕は、まもなく生まれようとしている。

名前は、まだ無い。


僕の目の前には、神様がいる。

「お前に、今から一生背負っていくスキルを与える。」


僕は、まだ喋れないからまだ合図を伝える。

すると神様が、ニッコリとこっちをみた。


「お前の、スキルは…」

ドキドキの瞬間。


「【ダンジョン作成】能力だ。」


おおおっ!と周りから歓声が上がる。

どうやら数百年に、一度のレアなスキルだったらしい。

まぁ、なんせ自分でダンジョンを作れるんだから。


その数日後

僕は、誕生した。

生まれた家は、ごくごく普通の一般家庭。

父は、国境警備隊 母は、雑貨屋を営んでいる。


父は、僕をみてすぐに名前を【ケイン•ラ•ドラフ】と、決めたらしい。

なので僕の名前は、ケインです。


普通の、スキルなら幼少期に開花するのだが僕のような滅多に出ないスキルは、大人になるまで開花しないスキルが多いようだ。


なので僕は、友達に「無スキルか〜www」と揶揄われることも多々あった。


その後僕は、父と母の愛情をたくさん受けてスクスクと育って行った。


_________________________________________________


そして18歳のある日 


俺のスキルは突如として開花した。


あの日は、トレーニングで近所の山を訪れていた、山の途中に結構大きめな穴を見つけた。

突然叫びたい心情に襲われて、昔神様に教えてもらった俺が背負っている【ダンジョン作成】の名前を叫んでしまった。


すると…


頭の中で何か、機械音のようなものがした。


「こんにちは!ケインさん…私は、ナビゲーターの【ナビ】と申します!貴方様が一流のダンジョン建築士になる為に全力でお手伝いいたします。」


なんだこの声は、ナビだって?俺は、この謎の声がどういうものかまだ理解できていない。


「こうなるのは、仕方ありません誰でも最初は、こうです。」

「それでは、まず。」

「このダンジョンのボスに当たるものを決めてください、最初なのでゴブリンとかがオススメですよ。」


「じゃっ…じゃぁそれで…」俺は、言われるがままにボスを決めた。


「さすがです!次は、宝箱の置き場を決めましょう!」


俺は、回路の右端と左端両方に配置した。


「お見事!それでは、最後に出現する敵を決めましょう。オススメは、スライムとリトルデビルです。」


リトルデビルとスライムを、5匹ずつ各所に置き自由に

動き回れるように設定。


「おめでとうございます!これでダンジョンは、完成です。今回のですと…E 級ダンジョンですね。」

「これから経験値を、貯めてレベルアップしていけばどんどん配置できるものが増えていきますよ〜」


こうして俺は、遂にレアスキル【ダンジョン作成】は、無事開花したのだ。


神様見てくれているかな〜




神様(めっちゃ見てるよ〜、たまに見にいくからね。)

この時の俺は、知らないが神様に気に入られていたらしい。




俺は、役場へ足を運んだ、なぜなら建築士登録をしたければならないからだ。


【ダンジョン建築士】

この世界に数名しか存在しないと言われている、レアな職種。

数人に依頼が、殺到するからなれば一生余裕で生活できる。




「すみません!ダンジョン建築士登録をお願いします。」


「はい!珍しい、スキルですね。」


俺は、専門家に鑑定試験を受けさせられた。

結果は、【E級建築士】これからどんどん経験を積んでいけば、Z Z級まで上がることができる。


建築士会に登録したから自動で、仕事が送られてきて、それを指定された場所でするだけ。

簡単だ。


マジでこの人生余裕すぎるだろ〜

て、言うことで俺の仕事が…………




無い…




幾ら待っても仕事なんてきやがらない、まぁそれはそうだ新人なんかに、やらせるより玄人にやらせた方が絶対にいい。

仕事がなければ俺の、人生バラ色計画は、失敗だ。


なら…呼び込みだ!

俺は、街中で呼び込むことに決めた。


「自宅に!トレーニング用のE級ダンジョンいりませんかー?今なら自分が作ります!なんとお値段は、普通より安い10000ベルドです〜。」


こんなキャッチコピーで俺は、街頭宣伝を始めた。



何時間経っただろうか?喉は、パサパサのパンを食べた後のように、カサカサになっていた。

しかし自分に話しかけてくる人は、1人もいない

(あー…疲れた…もう無理かも…)


諦めたそのときだった。

すごくカッコいいジェントルマンが、話しかけてくれ。

「うちにひとつ頼むよ。」と言ってくれた。

あの時の感動と言ったら忘れられない。


そのジェントルマンの名前は、【スミス•デ•リズマ】

スミスさんだ、話によるとこの国の貴族の出らしい。(この見た目なら絶対そう!)


何度かの打ち合わせの末、契約が成立した。


そして、ついに作成の日が来た。

王都から少し離れた所にあるリズマ家を、訪れた。

想像していた通りに、デカい家だったなぁ。


「それでは、作成を開始しますが打ち合わせの通りのキャラ配置、宝箱の位置でよろしいでしょうか?」


「あぁ…それでたのむよ。」


「ダンジョン作成っ!」

俺はそう叫んだ。すると…。


「ナビでございます。敵は、何を配置いたしますか。」

ナビの声が、頭に響き渡る。


「おひさ〜!じゃあ…ボスが、リトルタイガーで、他は、スライムと骸骨で。」


「かしこまりました!すぐさま配置いたします。」


「宝箱は、5個で十字回路の端っことか適当に配置。」


俺は、依頼された通りに各所に配置していく。それをすごいなと、言わんばかりにリズマ家の皆さんが見ている。


「よしっ!これで完成!」

最後に俺の神経を、統一させて地に力を込める。すると地響きと共にダンジョンが現れた。


「うわぁ!すげぇ!」

スミスさんの息子さんが歓喜を上がる


【ミッションクリア】

【経験値を大量獲得】

【D級建築士へ進化します。】

と言う文字が、目の前に浮かんできた…。どうやら俺は、D級建築士になったようだ。


「昇級おめでとうございます!我が主人がレベルアップして我は、とても嬉しく感じまする!」

と、ナビは言う。


「ありがとう!君の実力は、本物だよ!わずか数時間でこんなに高レベルなものができるなんて!」

「また、依頼するときは、君にするよ!後、私の知り合いに、(ダンジョン作りは、ケインへと言っておくよ。)」

こう言っていただいた。ありがたい。


「ありがとうございます。これからも精進します。」


こうして、俺の記念すべき第1件目の依頼は、完結したのでした。


ちゃんと依頼金をいただきました。

美味しいもの食べたいな〜


神「やっぱり、あのスキルはすごいな〜」

「これから見ていくのが、楽しみだなぁ」

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