問15 たまにはラブコメ風哲学問題です

こうぽんぽんすると、あとがきが書きたくなりますね。


では本題


 もう暖かい日がない冬の今日。私はいつもより1時間早く起床した。温かい布団は恋しいが、そんなんよりもっと恋しい人がいるんだ。

 遊くんはこれが好きだったなと思い甘い卵焼きを作り、冷凍のチーズ入りハンバーグが好きだったなと思い電子レンジを使い、白米だけよりのり弁で醤油の味が濃いほうが好きだったなと思い減塩の醤油で味付けし、受け取ってくれるかな? という疑問に蓋をしてお弁当を作り家を出た。


 かなり早い登校時間だったので教室にはほとんど人がいなく、遊くんのクラスには誰もいなかった。

「昨日はごめんなさい。たまには私からの出題とお弁当を受け取ってください」と短いメッセージとその裏に。


出題


 ある建物がある


 そこに入るとき人の目は閉じている。

 しかしそこから出るとき人の目は開いている


 その建物とはなんだろう? (哲学です)







 昼休み。にわかに高い声が聞こえたと思ったら、遊くんが私の作ったお弁当を持って教室に入ってきたところだった。

 返しにきたのかな? と泣きそうになった私に遊くんは笑顔をみせて

「作ってくれた人と食べようと思ってね」

 と言ってくれた。

 そして

「今、刹那の目は開いている?」ううん。まだ閉じてる。だからあんなこと言っちゃたんだ。

「じゃあ目を開くための放課後を過ごそうね」って優しい声が涼やかに聞こえた


以下 答え





Answer 学校

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