処女作なのか荒削りだが、所々にキラリと光るものがある。
誤字脱字が多いが、それが神がかり的に面白い台詞になるのは天性のそれとしか言い様がない。
「ばけっ!」という可愛らしく今までに無い新感覚な罵倒。”能力”が”納涼”になっており、季節や風情を読者に提供する心配り。思わず窓を開けて風鈴の音色に耳を傾けてしまった。
……真面目に、実際光るものはある。
戦闘に入る際の啖呵の言葉選びがお洒落であるし、キャラが背負っている事情を小出しにしていく感じがたまらない。なにより私が好きな前世モノの匂いがする。
異能力バトルものゆえ結末が読めないぶん、是非ともその結末を書き上げてもらいたいものだ。その応援の意思をこのレビューに込める。
あとこれだけは言わせて欲しい……段落始めは一字下げなさい!あとタイトルは本当にそれでいいんですか!?