第2話

猫と戯れていたせいかいつもより少し遅く学校に2人は着いた。

教室に入ると「おはよー」と挨拶があり、2人も「おはよー」と挨拶を返した。

2人は席に座り1限目の準備をしていた。

2人が準備をしているところに左手で口を多い右手を招き猫の様に上下している少女が「やばいやばい」と言い近付いてきた。


「あ、春華おはよー。何かあったの?」


春華と呼ばれた少女はその場で深呼吸をし落ち着こうとしていた。2人は準備している手を止め春華が口を開くのを待った。


「今日新しい先生が来るのは知ってるよね!?」


うん、知ってると2人は返す、春華はその場で深く息を吐き右手の拳を天井に掲げ、息を吐くと同時に引き下ろしガッツポーズをした。


「その新しい先生むっちゃかっこよかった」


「「で?」」


春華の言いたい事を聞くと2人は止めていた手を動かし準備を再開した。


「いやいやいや、2人とも反応うすいよ!かっこいい先生だよ!?これはもうテンション上がるよね!」


春華の言葉を聞き流しながら2人は準備を終えた。


「私は先生来るまで少し寝る」


紅葉はそのまま机に両手を置き腕の中に顔を埋めた。


ちょっ寝ないでと春華は紅葉の肩を揺するも紅葉は断固として顔を上げなかった。まぁまぁと湊は春華の肩を叩き「私は話聞くだけ聞いたげるよ」とそれに対し「あう!天使!」と春華は返し湊の前の席に座った。


「んで、新しい先生がかっこいい先生だとしてそんなにテンション上がる?」


すると、人差し指を立て湊の顔の前でチッチッチッと左右に振った。


「湊は分かってないよ!かっこいい先生が来るという意味を!」


「どんな意味があるのさ」


「かっこいい先生という事はね。モテるんだよ」


「はぁ」


「モテるということは…わかる!?湊!モテるという意味が!」


分からないと言うと、春華は両手を広げやれやれと言うと答えを述べた。


「モテるということは教師と生徒での禁断の関係が出来るかもしれないじゃない!」


両手を組みうっとりとしているの春華に対して、湊は無だった。かわいた笑みを浮かべ「そーだねー」とだけ返した。


「いやーもう妄想が尽きないよね!誰とくっつくんだろうって!」


「水を指すけど、かっこいい先生ならもう恋人さんいるんじゃない?」


「それはそれであり!叶わぬ恋に心傷つける乙女を見れるのならそれはそれであり!」


「どっちでも楽しめるの最強だね。まぁ、恋人いるかどうかわかんないけど」


「わかんないことは、よし!聞こう!」


「失礼にないようにね、それよりも春華そろそろ先生来る時間だよ」


湊は壁にかけてある時計を指さす。春華は「やべっ、席戻るわ!」と残し自分の席に戻って行った。

横の席で俯く紅葉の肩を2回軽く叩き「そろそろ起きなよー」と湊は声掛けた。

紅葉はゆっくりと顔を上げ伸びをしながら欠伸をし、「ありがとう」と言った。



担任の教師が教室に入ってき「おはよー、よし席につけよー」と言うと、生徒達は自分の席に座った。

学校全体にチャイムが鳴り響きチャイムがなり終わると日直が号令をかけ礼をした。礼が終わり着席した。


「えー事前に告知していた事だか今日から新しい先生が来ます。」


その一言に教室はざわざわし始めた。教師はまぁまぁ落ち着きなさいと言った。教室に静けさは戻っていなかったが教師は続けた。


「とりあえず、最初にこのクラスで挨拶してもらう事になった。先生入ってきて下さい」


担任の教師がそう言うと、入口のドアが開いた。

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