優子(永井ゆるり子 様 in 主人公たちに負ける、異能を悪用した殺人ギャルのお話)

サイズ:B97、W65、H95


特徴:身長172cm。ギャル。サイコパスな性格。


     ***


 私は今、渋谷にいる。

 理由は簡単、品評依頼が来たからだ。


 しかし今回はたやすくはない。

 何せ、相手は殺人鬼。それも自らの心を傷めず殺人を犯せる、サイコパスなのだ。毎度毎度死ぬような――というか場合によっては本当に死んでいる――私としても、品評するには難しいと判断した。


 だが、依頼書に添付された写真にあるのは、さらけ出されたおっぱい。

 生意気にもブラジャーを見せつけてきたのだ。


 今回は少々よこしまな心が湧き出ている。

 多分戒めを破るだろう。


 そう思いながら渋谷をぶらぶらしていると、早速ギャルを見つけた。だが、違う。こいつじゃない。

 渋谷はギャルの巣窟だという偏見を、私は持っている。その偏見は、とりあえず今日は当たっていた。


 5分ほど歩いていたが、通り過ぎた女性はほぼ全員、漏れなくギャルだ。とんだ場所に来てしまった。ギャルという属性が被っているから、探し出すのも困難である。


 いったん仕切りなおそうか、そう思ったとき――両手に、痛みを感じた。

 今通り抜けたギャルを、睨むように見つめる。


 こいつだ。特徴にピッタリ当てはまる。

 私はわざと数秒立ち止まってから、追跡を始めた。


「ふふん」


 路地裏に入ると、笑い声が聞こえた。次の瞬間。


「あれ?」


 体が、思い通りに動かない。

 特に両腕が固まったままだ。歩く際にバランスを取るため無意識に振る両腕だが、腕が固まっているためにままならず、体勢を崩しそうになった。


「うおっ!」

「ふふ、お兄さんウケる~」


 ぐぬぬ、このイカれギャルめ。

 つーかアレ、本当だな。サイコパスは外見だと分からないって言うけど、本当だな。今被害に遭ってなきゃ、サイコパスだとすら思えんぞこのギャル。


「それっ」

「ごぶっ!?」


 突如として両脚が上がり、私は派手にすっころんだ。


「どぉしてか、わ・か・る?」

「君がナニかしたんだろう、おっぱい」

「あったり~」


 人を舐めくさったギャルだ。

 今回は品評どころじゃ……いや一応やっとこう。


 バストはFからG、いやHといったところか。ずいぶんとイイものをお持ちで。

 ウエストはやや肉付きが多めだけど、ぽっちゃりって程でもない。ヒップも見事な安産型である。


 何人男を食ってきたのか。いや、男を誘う見た目でもって、何人殺してきたのか。

 だが、今はこの肉体的支配から逃れる。こうしている間にも、無様なダンスを踊らされているのだ。


 ならば……相手の意表を突き、かつ精神を集中させて強引にぶっちぎるのみ!!


「そこだ……おっぱいッッッッッ!!!!!」

「ひゃっ!?」


 よし、腕が動いた!

 狙うはただ一つ、おっぱいッッッッッ!!


「おらぁっ!」

「キャーーーーー!?」


 グレイトッ! 掴んだぞッ、おっぱい!

 素晴らしい、素晴らしいぞこの揉み心地はッ! 何たるモノをぶら下げてたんだこいつはっ! 我を忘れ、いくらでも揉み続けられるッ!


「いやー、やめてーっ!」

「やめるかおっぱいッ! お返しだッ!」


 容赦なく、私はおっぱいを揉み続ける。

 手を握るたびにまとわりつく胸の肉、そしてしっかりと押し返してくる弾力性! これを至高のおっぱいと呼ばずして何と呼ぼうか!


 全力で私の腕を引きはがそうとするギャルだが、無駄ッ! おっぱいへの執念を舐めるなッ!


 しばし格闘したが、正直ずっと揉んでいたいおっぱいである。

 だが、品評は十分だ。


 ……そう思って力を抜いたのが間違いだった。


「ッ!」


 突き飛ばされ、強引に距離ができる。


「ア、アンタって……」

「おっぱいマスターだ。覚えて帰れ、おっぱい」


 全身をプルプル震わせながら、悔しそうにつぶやくギャル。意外と可愛いな、久しぶりにムラッと来たぞ?


 と、ふしだらなことを考えた次の瞬間。


「サイアクーーーーー!!!!!」

「ぶべらっしゃあああああ!!!!!」


 気づけば砲弾が如く、蹴飛ばされていた。


「ブラと同じ柄のパンツ……ガクッ」




 久しぶりに自身の性欲を自覚したことに複雑な気持ちを抱きつつ、私の意識は途絶した。

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