フィーレ・ラント・ベルグリーズ

サイズ:Bcup|(73/49/68)


概要:ベルグリーズ王国の第二王女。金髪碧眼の美少女である。


     ***


 はぁはぁ……。何とかまた、ベルリール城に忍び込んだぞ。

 まだ妹姫のおっぱいを品評していないからな。


 噂によれば彼女はいつぞやのツインテール第二王女同様、ぺったんこな胸である。

 しかしぺったんこにも可能性はある。あるのだ。将来どういうおっぱいになるのか、期待に心が躍る!


 さて、出だしは順調だ。王城だけあってなかなか厳重な警備だが、私にとってくぐり抜けるのはたやすいものだ……おや、こんなところに。

 見つけたぞ、おっぱい……いや、ちっぱい。


 実に平坦な胸である。わずかに膨らみをうかがわせる外見だが、お世辞にも大きいとは呼べないシロモノだ。

 しかしながら、それを補ってあまりある彼女の容姿だ。凛々しさを覗かせつつも可愛らしいお顔、姉同様透き通った肌……将来はきっと大物になる! 何せ彼女はまだ11だからな! ハッハッハ!


「何をしてらっしゃいますの?」


 むっ、バレたか! しかし今のところ、気づいているのは彼女一人。

 さて、どう誤魔化したものか……


「実に見事なまでのちっぱいですな」

「何ですの?」


 あっという間に地雷を踏んでしまう。

 しまった、つい胸のことを……。


「正門前で待っていなさい」

「はい」


 しかし意外なことに、彼女は即座に衛兵に突き出さなかった。

 果たしてこれが何を意味するのか、私は正門で待つことにした。


「……」


 …………さっさと逃げておけばよかった。

 ズシンズシンと足音を響かせて迫りくるあれは、フィーレ姫専用魔導騎士ベルムバンツェViolett Zaubererinヴィオレット・ツァオバレーリン


 何をするか一瞬で察してしまった。

 私の予想通り、Violett Zaubererinヴィオレット・ツァオバレーリンが私を掴み上げる。


「王族に対する不敬、命で償いなさい!」


 そして宙に放り投げられた私の眼前に、巨大な右拳が迫り来る。


「ぎゃああああああああああああ!」


 私はブッ飛ばされ、文字通り流星となった。

 体が燃え尽きる直前、一言だけ絞り出す。




「やはり貧乳キャラに、ちっぱいは禁句だったか……」

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