第923話 世界から見た日本の規律
「日本は自分を知らないね」
「どんな意味で?」
「特殊性を考えようとしない」
「確かにその面はあるか」
「なぜ気付かないのだろう?」
「音頭取りがいないから」
「なるほど」
・・・
「人間はみんな同じ」というのが暗黙の了解。
しかし、自分自身の特殊性を掘り下げると驚きが湧き上がる。
「こんな国、世界にない」
これは、どんな環境・どんな宗教に身を置いていても浮き立っている。
それを区切りと呼ぶのであれば、「日本的な区切り」が実は、創造主の心から出ており、天から地に投射された形になっている。
ここまで知って「音頭取りをする人」が欲しいのだが。
役人の中にも・・・
想定の外にあった自己認識だが、それは終わりの日に「山頂」で輝くようになるのかも知れない。
「そんなの準備してないよ」
この態度では間に合わない。
裸の恥をかく。
目線を上に向けよう。
■髪の毛一本にも「神の化」
人体には、細長く成長する細胞がある。
「頭の毛」だ。
掘り下げてみれば、毛髪一本にも設計者の意図が読み取れる。
『こうしよう』
『このようになれ』
心臓による血液循環も、「正常値」と「異常値」があるように、あらゆる生命体には「正常の領域」が定められている。
東洋人の毛は真っ直ぐに成長するが、ここからも、「神の毛」が読み取れる。
※ 人間は、自分にないものに憧れる傾向があるから、ウェーブの魅力を取り入れようと、パーマに通う場合もある。
それぞれの「規律」が、生命の全てを覆っている。
この先、鬼が広げていた闇が消えるから、人類全体が目を覚ます。
日本が持つ「規律」の一つを考えてみよう。
■「循環の規律」
「日本はなぜ、他と違うの?」
「違うってどこが?」
「緑多き国でしょ?」
「確かに」
これは、「山への信仰」に無関係じゃない。
「むやみに木を切るな」
そう言わなくても、人々は緑を求める。
禿げ山は、日本人の規律とは違っているためだ。
→ やっぱり緑がなくちゃね
他の国では、禿げ山が増加しているのに日本人は保全を気に掛ける。
それは「山岳信仰の精神」と無関係ではない。
無意識の中に、「山の神」という考えが定着しているのだ。
なぜ?
「自分は他者と違う」という認識こそ消えているが、日本の民は明らかにモーセと共に歩み、ホレブの山で教育された過去を歴史に刻んでいる。
木を切ったら「植えるのが当たり前」とする規律は、他の国だとそれほど強くない。
海外の「禿げ山」や「荒廃地」に目を向ける日本人がいた。
■日本人が持つ循環の精神
過去の日本は「肥溜め文化」を実践していた。
これが実は創造主の意図したものであったのだ。
その思想を着実に守っていたのが日本の精神。
◉餓えと争いをなくすため、砂漠をゴミで緑化する。「アフリカの人道危機を解決する実践平和学」 | ドキュメンタリー | K.U.RESEARCH 京都大学研究情報ポータル https://research.kyoto-u.ac.jp/documentary/d021/
以下資料より:
都市の消費社会のなかでは当然、大量のゴミやし尿が出てきます。それらは都市に蓄積し、生活環境を悪化させるだけで、農村地域の生態系には戻らないので、農村の土地は痩せ細っていくばかりです。 これはニジェールだけの問題ではありません。日本では毎年、国民一人あたり500kgちかい食料を海外から輸入し、食べずに捨ててしまうというフードロスの問題が深刻になっています。世界の周縁に位置する国の土地はどんどん痩せほそり、経済の中心地である都市はゴミ問題が深刻になってゆく。都市の衛生問題と農村の砂漠化の問題は、地球規模で起こっているコインの裏表なんです」
都会で出た家庭ゴミを農村に運んできて荒廃地に撒く活動をはじめました。 本格的な活動に着手したのは2011年でした。村はずれの荒廃地をフェンスで囲って、そこに都市から運んできた家庭ゴミを撒いて、上から砂をかぶせます。作業は1日に50人ほど、食事つきで村の住民たちに依頼し、雇いました。ゴミを撒いた場所をサイトと呼んでいますが、そのサイトは乾季のうちはほとんど変化がありません。しかし、雨季になると、みるみるうちに植物が生い茂ってきます。家庭ゴミや家畜の糞に含まれていたカボチャやトウジンビエなどの作物、あるいは家畜の飼料になる植物の種子が発芽してきたんです」 なんと、ゴミから作物が育つんですか! 都市から運んできた家庭ゴミをならして上から砂を撒く。比較的新しい家庭ゴミであれば、有害物質が含まれていないことは検査ずみ。家庭ゴミやし尿などは肥料となり、ビニール類は土壌水分の蒸発を防ぐ役割を果たす 「この場所は当初から家畜の餌場にしようと決めていたのですが、作物ができたので村の人たちが収穫した後に家畜を入れることにしました。こうして、人びとも家畜も食料を得ることができたんです。家畜が草を食べ尽くしてしまった後も、2週間だけは夜の間に家畜をフェンスの中に入れて糞尿を落とすように依頼し、すると、年々、生育する植物は増えつづけ、3年後には樹木が生い茂るまでになりました。正直、ここまでうまくいくとは私も想像していませんでした」
(引用感謝)
西洋の影響や戦争で撹乱された日本文化だが、それでも「特殊性」は消えていない。
実態は、創造主の精神であり、それが「正常な循環」を保とうとする日本の生き様に現れている。
日本人は、自分自身をもっと知り、「日本の規律」を世界に広めて欲しいものである。
それが「創造主の心」なのだから。
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