第913話 転ばぬ先の杖(何が出来る)

「ダルマさんは七転び八起き」

  「うん、それで?」

「コケない方がいいよね」

  「なるほど」

「どうすればいい?」

  「転ぶ前に…か」

「大事でしょ?」


・・・

「転ぶ」という事態を予期できる人は少ない。


これは、「転倒」というより、「道を間違う」という話なので、ヘルメットなどの防具を備えていても意味はない。


例えば、進化論。


どっぷり浸かって安心していると、突然「神」が訪問する。


「どうするのか?」


そんな話を、イエスは何度も行っている。


黙示録には、こんな予告がある。




ヨハネの黙示録 6:12-17

また、見ていると、小羊が第六の封印を開いた。そのとき、大地震が起きて、太陽は毛の粗い布地のように暗くなり、月は全体が血のようになって、 天の星は地上に落ちた。

まるで、いちじくの青い実が、大風に揺さぶられて振り落とされるようだった。

天は巻物が巻き取られるように消え去り、山も島も、みなその場所から移された。

地上の王、高官、千人隊長、富める者、力ある者、また、奴隷も自由な身分の者もことごとく、洞穴や山の岩間に隠れ、山と岩に向かって、「わたしたちの上に覆いかぶさって、玉座に座っておられる方の顔と小羊の怒りから、わたしたちをかくまってくれ」と言った。

神と小羊の怒りの大いなる日が来たからである。だれがそれに耐えられるであろうか。




準備あれば憂いなしだが、どうやって打撃を回避すればいいのだろう?




 ■転ばぬ先の杖


羊飼いが杖を持ち、羊を養う。


イエスは羊飼いであり、目に見えない航路修正を時々行っている。


「杖」はその手段だ。



老人が杖を所持すれば確かに安全だが、それは一般論。


諺が奥に秘めた意味は、これではないかと考えた。


→ イエスの引き戻しを受ける


羊飼いの杖は、先が曲がっている。(傘の握り手のように)


羊が迷いながら違う道に行こうとする時、羊飼いはその「フック」で羊を引っ掛け、連れ戻すのだ。


つまり、「転ばぬ先の杖」は、問題が生じる前の「引き戻し」であり、それが夢などを通して与えられる場合がある。


本日目覚めた時、奇妙な気分が頭に残っていた。


「杖の準備を記事にせよ」


夢は重要なヒントであると思うので、なんとか解明しようと模索した。


そんな中、英語からヒントを受け取った。


つえ→ two-way


「二股をかける」という意味になる。


例えば、進化論者が転ぶ前に、こんな宣伝を始める。


「進化論には無理もあります」

「創造主の可能性も考えます」


まるで、正反対の意見を打ち出し、「逃げ道」を作っておくのである。


ならば、神の名はどうか?




 ■「いやいや」どっちかな?


「神の名は『や行』…」

「そう考えていました」

「しかし『い行」も考えます」

「可能性が生じているからです」


明らかに「逃げ道」。


しかし、最悪の事態を考えれば体裁をかまってはいられない。


人々は「いやいや」どっちかなと思い始めるから、一本道よりショックは少なくなる。


外部からいきなり、「ヤは違う」、「あなたは間違っていた」と指摘されるより、逃げ道が有るだけ救いなのである。


「神の名は『イハウヘ』でした・・・しかし日本人は早口なので『ヤハウエ』に訛ったようなのです」


こんな逃げ道を先に準備しておくなら、あなた方は救われるぞ・・・



「転ばぬ先の杖」を引っ掛けてくれた羊飼いは、

そう教えていたのかも知れない。


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