第846話 鬼の都合で飾り付け

「『着飾る』とか言うね」

  「うん」

「『おしゃれする』って事?」

  「それに『公序良俗』」

「『こうじょりょうぞく』?」

  「これは定義が難しい」

「例えば?」


・・・

【公序良俗】コウジョリャウゾク

公の秩序と善良の風俗。

国家・社会の公共の秩序と普遍的道徳を意味し、公序良俗に反する内容の法律行為は無効とされ、犯罪の違法性は実質的には公序良俗に反する事による。



これだけでもう、意味不明。


要するに、恥ずかしい話が絡むと「下郎」との評価。


だから、

→ いちじくの葉を欠かすな

 (隠せ、ゲロー!)




黙示録16章(ゲロー評価の汚名)

13 また見ると、龍の口から、獣の口から、にせ預言者の口から、かえるのような三つの汚れた霊が出てきた。

14 これらは、しるしを行う悪霊の霊であって、全世界の王たちのところに行き、彼らを召集したが、それは、全能なる神の大いなる日に、戦いをするためであった。



いくつかの角度があるが、ここでは「ゲロー評価」に絞った。


天はその蛙の声を、「汚れた」としている。


例えば、下ネタ(腰の話)をした時点で彼は「ゲロー」にされる。


しかし、天の基準はそうじゃない。


「楽園ならいちじくの葉は無用」


そうだった。


天の基準は、我々の常識とは隔たりがあった。


人類が今後、基準の間違いを思い知る事になりそうだ。




 ■着飾りは鬼の隠れ蓑


「着飾る」という言葉には、「間違った公序良俗」が含まれる。


それが「魚の腹を出たヨナ」の頭上を覆っていた。



→ キリスト教が起こした戦争は?…恥ずかしくない?

(隠してもよい?)


しかし、腰から下の話は恥ずかしいから、隠さなかった連中は下郎である。


我々の羞恥心は「いちじくの組織」から教育され、いちじく的な判断(花を内に隠す)を「公序良俗」の基準としている。


しかしそれが実は、鬼の基準であったとは・・・


「鬼は下劣な奴らだ」という思い込みは「隠れ蓑」。


実際は実に上品なのだ。

外見に拘る存在なのである。


蛙の声には別の意味もあるが、ここでは「上品でない」という意味の「下郎」が関係者の口から飛び出す。


二枚目が広げた「お上品」の教育で、全世界がすっかり騙された。


やがて一匹の虫(蛇?)がヨナを覆う「いちじく式の飾り」を枯らすと、太陽はヨナの頭を焼き焦がす。


『鬼の都合で飾り付け』られた世界が、「大きな転換」を経験するのだろう。


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