第847話 闇のキリスト計画
「世の中、何もかも二重だね」
「そう、紙の裏表みたいな」
「神の支配もそうだよ」
「そこで考えた」
「何を?」
「隠された計画」
「おっ?」
・・・
「鬼のキリスト」が、計画されていた可能性を推理した。
■契約と一対の結婚
契約の箱には、十戒石が入っている。
ところが、現在の石は二度目のもので、一度目はホレブで砕かれていた。
出エジプト記 32(砕かれた石)
1民はモーセが山を下ることのおそいのを見て、アロンのもとに集まって彼に言った、「さあ、わたしたちに先立って行く神を、わたしたちのために造ってください。わたしたちをエジプトの国から導きのぼった人、あのモーセはどうなったのかわからないからです」。
2アロンは彼らに言った、「あなたがたの妻、むすこ、娘らの金の耳輪をはずしてわたしに持ってきなさい」。
3そこで民は皆その金の耳輪をはずしてアロンのもとに持ってきた。
4アロンがこれを彼らの手から受け取り、工具で型を造り、鋳て子牛としたので、彼らは言った、「イスラエルよ、これはあなたをエジプトの国から導きのぼったあなたの神である」。
5アロンはこれを見て、その前に祭壇を築いた。そしてアロンは布告して言った、「あすは主の祭である」。
6そこで人々はあくる朝早く起きて燔祭をささげ、酬恩祭を供えた。民は座して食い飲みし、立って戯れた。
アロンほどの者が、このように流される理由は?
→ 鬼の流し込み
つまり、鬼からの操縦を受けていたと考えられる。
断定はできないが。
鬼神は短気。
また、ヨブ記で見せたように「試み」が常である。
大洪水のリセットも簡単に行う性格なので、この時も自分から離れる選民に嫌気が差していたのかも知れない。
7主はモーセに言われた、「急いで下りなさい。あなたがエジプトの国から導きのぼったあなたの民は悪いことをした。
8彼らは早くもわたしが命じた道を離れ、自分のために鋳物の子牛を造り、これを拝み、これに犠牲をささげて、『イスラエルよ、これはあなたをエジプトの国から導きのぼったあなたの神である』と言っている」。
9主はまたモーセに言われた、「わたしはこの民を見た。これはかたくなな民である。
10それで、わたしをとめるな。わたしの怒りは彼らにむかって燃え、彼らを滅ぼしつくすであろう。しかし、わたしはあなたを大いなる国民とするであろう」。
本気で「選民の交代」を考えていたとも取れるが、モーセがそれをなだめた。
11モーセはその神、主をなだめて言った、「主よ、大いなる力と強き手をもって、エジプトの国から導き出されたあなたの民にむかって、なぜあなたの怒りが燃えるのでしょうか。
12どうしてエジプトびとに『彼は悪意をもって彼らを導き出し、彼らを山地で殺し、地の面から断ち滅ぼすのだ』と言わせてよいでしょうか。どうかあなたの激しい怒りをやめ、あなたの民に下そうとされるこの災を思い直し、
13あなたのしもべアブラハム、イサク、イスラエルに、あなたが御自身をさして誓い、『わたしは天の星のように、あなたがたの子孫を増し、わたしが約束したこの地を皆あなたがたの子孫に与えて、長くこれを所有させるであろう』と彼らに仰せられたことを覚えてください」。
14それで、主はその民に下すと言われた災について思い直された。
この時、モーセは神との契約の石板を抱えていた。
ところが・・・
15モーセは身を転じて山を下った。彼の手には、かの二枚のあかしの板があった。板はその両面に文字があった。すなわち、この面にも、かの面にも文字があった。
16その板は神の作、その文字は神の文字であって、板に彫ったものである。
このままなら、この民は「前の神」との契約状態に入る。
■闇の契約が阻止される
(とっさの判断)
17ヨシュアは民の呼ばわる声を聞いて、モーセに言った、「宿営の中に戦いの声がします」。
18しかし、モーセは言った、「勝どきの声でなく、敗北の叫び声でもない。わたしの聞くのは歌の声である」。
19モーセが宿営に近づくと、子牛と踊りとを見たので、彼は怒りに燃え、手からかの板を投げうち、これを山のふもとで砕いた。
20また彼らが造った子牛を取って火に焼き、こなごなに砕き、これを水の上にまいて、イスラエルの人々に飲ませた。
ここで、「前の神」による何かの計画が阻止された。
それは何だろう?
■闇のキリストを想定する
契約の箱を準備したのは前の神だった。
そこに入れる「神の石」は、選民と自分との密接な関係を意味していた。
しかも、この後に控えているのは、おそらく「キリスト」のような指導者の擁立。
洪水前の人類支配に失敗した世の神は、イエスのような求心力を備える強烈な指導者を計画していたと思われる。
契約の石と、契約の子がセットであればこそ、強い力で人類を従えて行けるからだ。
そしておそらく、世の神による「マリア」と「イエス」が計画されていたのではないか?
もしこの路線に入ってしまえば、人類はもう救われない。
それを予測させる出来事があった。
→ ベン・オニ
選民の祖であるヤコブの妻ラケルが、難産で子を産み、死ぬ前にその子を「ベン・オニ」(オニの息子)と名付けている。
この出来事で、そうした計画を世の神が持っていたという気がしてならない。
世の神は、常に先手を打つ。
イエスの誕生は、「後ろの神」による人類の救助となっているが、その前に先手の神によって「破滅の息子」が計画されていたという推理だ。
この体制になってしまえば、ちょっとやそっとで人類救出は不可能となる。
→ 全人類は鬼の子の支配
イエスの弟子が、こうした内容を聞かされていたとすれば、彼らは、世の神からの子種が阻止された喜びを感じ、同時に天の神からの子種に大いに感謝した事だろう。
それは、何らかの形で示されているに違いない。
あるいはそれが、天の神の腰を称える神社であったのだろうか。
霊感に答えてはもらえないが、なぜか『闇のキリスト計画』が気になって仕方がないのである。
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