第800話 虫けらの働き

「イザヤ書は謎が多いね」

  「そう符丁だらけ」

「ヤコブを『虫』と告げてる」

  「解いてみよう」


・・・

その表現はイザヤ41章14節。




14 主は言われる、「虫にひとしいヤコブよ、イスラエルの人々よ、恐れてはならない。わたしはあなたを助ける。



※ 「虫けら」と訳された聖書もある。



詩篇 22:6(ダビデの祈り)

私は、虫けらです。人間ではありません。人のそしり、民のさげすみです。




このように、自分を「虫けら」と表現した当人が傷心状態にある事を、神は理解してくれている。


だからこそ、


「虫のヤコブ」という呼びかけが使われたのだ。



「あなたは無視されたのか?」

「蔑まれているのか?」

「私が、大きな仕事を与える」




イザヤ41章(虫のヤコブ)

1 海沿いの国々よ、静かにして、わたしに聞け。もろもろの民よ、力を新たにし、近づいて語れ。われわれは共にさばきの座に近づこう。

2 だれが東から人を起したか。彼はその行く所で勝利をもって迎えられ、もろもろの国を征服し、もろもろの王を足の下に踏みつけ、そのつるぎをもって彼らをちりのようにし、その弓をもって吹き去られる、わらのようにする。

3 彼はこれらの者を追ってその足のまだ踏んだことのない道を、安らかに過ぎて行く。




「海沿いの国々」とは、「海外」を意味しているようだ。


そういえば、日本という国は複雑な構造をしている。


上層部は闇の中にあり、民衆は圧政を受けている。


それで、「虫のヤコブ」とは為政者でなく「一般庶民」を指していると思われる。


いずれにしても、国家全体は敗戦国であり、国連の『敵国条項』に記載が残る。


民衆の意図など無視して攻撃できるのだ。




 ■世界は311詳細を知っている


表立って報道はしないが、東北を襲った人工地震の攻撃は、「敵国」として蔑まれているからこそ「何をする!」と抗議も出来ない。


世界の首脳も、あの真相を知っており、黙認という形にされている。


逆に日本が、そうした陰謀を恒としていたら、即座に攻撃して構わないとされるだろう。



そんな立場を「虫」と言わずして他にどんな表現があるだろうか。


これら全ての状況は、神に知られている。




 (神は一部始終を知る)

4 だれがこの事を行ったか、なしたか。だれが初めから世々の人々を呼び出したか。主なるわたしは初めであって、また終りと共にあり、わたしがそれだ。

5 海沿いの国々は見て恐れ、地の果は、おののき、近づいて来た。




当初の異邦人も、キリスト教に帰依し、創造主の近くに位置したいと願っている。


互いを心配し、自国防衛に協力して武器も売り買いしている。



「しっかりしてる」

「大丈夫だ」



6 彼らはおのおのその隣を助け、その兄弟たちに言う、「勇気を出せよ」と。

7 細工人は鍛冶を励まし、鎚をもって平らかにする者は金敷きを打つ者に、はんだづけについて言う、「それは良い」と。また、くぎをもってそれを堅くし、動くことのないようにする。




これは人の知恵により「国家を補強して安心する」という比喩だろう。


神の力が除外されているなら、正確じゃない。




 (契約の民を忘れない)

8 しかし、わがしもべイスラエルよ、わたしの選んだヤコブ、わが友アブラハムの子孫よ、

9 わたしは地の果から、あなたを連れてき、地のすみずみから、あなたを召して、あなたに言った、「あなたは、わたしのしもべ、わたしは、あなたを選んで捨てなかった」と。

10 恐れてはならない、わたしはあなたと共にいる。驚いてはならない、わたしはあなたの神である。わたしはあなたを強くし、あなたを助け、わが勝利の右の手をもって、あなたをささえる。




天の神に契約を結んでもらった民衆に、神の「右手」からの支えがある。




 (無敵のマシンのように)

11 見よ、あなたにむかって怒る者はみな、はじて、あわてふためき、あなたと争う者は滅びて無に帰する。

12 あなたは、あなたと争う者を尋ねても見いださず、あなたと戦う者は全く消えうせる。

13 あなたの神、主なるわたしはあなたの右の手をとってあなたに言う、「恐れてはならない、わたしはあなたを助ける」。




「惨めな選民よ」

「あなたを助ける」

そんな保証だ。




 (虫に神の威力)

14 主は言われる、「虫にひとしいヤコブよ、イスラエルの人々よ、恐れてはならない。わたしはあなたを助ける。あなたをあがなう者はイスラエルの聖者である。

15 見よ、わたしはあなたを鋭い歯のある新しい打穀機とする。あなたは山を打って、これを粉々にし、丘をもみがらのようにする。

16 あなたがあおげば風はこれを巻き去り、つむじ風がこれを吹き散らす。あなたは主によって喜びイスラエルの聖者によって誇る。




このイスラエルの聖者を、サンヘドリンは否定していた。


「別の聖者を待とう」


それは誤りだった。

再び、あの頃のように・・・




 (潤う水を底辺に注ぐ)

17 貧しい者と乏しい者とは水を求めても、水がなく、その舌がかわいて焼けているとき、主なるわたしは彼らに答える、イスラエルの神なるわたしは彼らを捨てることがない。

18 わたしは裸の山に川を開き、谷の中に泉をいだし、荒野を池となし、かわいた地を水の源とする。




この先、「虫けらの集団」は神の右手から世話を受け、


力を取り戻して大きな働きをするに違いない。




ヨナ書 4:7

虫が、その とうごまをかんだので、とうごまは枯れた。



そうなるはずである。



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