第785話 凍る水の流れ

「世の中おかしいよ」

  「どうして」

「ほら、この記事」


区が800万円請求 絶望する被災者 - Yahoo!ニュース https://news.yahoo.co.jp/pickup/6455774


  「ホント!」

「心が凍るよね」

  「確かに」

「まるでベニスの商人だね」

  「それ以上かも」

「なんで?」

  「相手が複数だから」

「そうか」


・・・

巨大組織が丸ごと冷血。


トランプ改革が叫ばれる中、

日本の上層部はむしろ人情を解さなくなっている。


「政府の背後にいる誰か」が、資金集めに目の色を変えている姿が浮かんで来る。




 ■これが「夜明け」か?


アメリカで改革が始まった頃、とても嬉しかった。


「御子の夜明けが始まったか」


しかしそれは難航し、どんどん先延ばしされ、弱者が倒れて行った。


自殺率増加の記事が出る理由も、「冷え」の証拠なのだろう。


様々な罰金の取り立ても、尋常ではない厳しさが感じられる。


「夜明け」ならもっと温かい。


だから気付いたのだ。


「これは変だ」




 ■名を呼ばれずに来た?


神の名は、「呼ばれるため」にある。


人類の意思がそれによって示されるからだ。


現実に今は、「井ノ神」や「白石宇井」を呼ぶ人も稀だろう。


正しく名を呼ばれてから来る…


それが神。



もし、呼ばれていないのに『改革』が始まったとすれば、それはまるで「墓の前の出来事」である。


全世界に「イエス!」と呼ぶ声は溢れているだろう。


しかしその名は、「二枚目」の立場でも使えるのだ。


また、「創造主」を「ヤハ」と呼ぶ世界に「イハ」の勢力が来るだろうか?




 ■鬼神の自作自演なのか?


イエスなら、まず底辺から救い始める。


あのサンヘドリンが支配していたユダの都で、その動きが続いた事を福音書が教えている。


イエスは、底辺を「密かに」救っていた。


しかし今、そうした繰り返しをしている暇は無い。


民は切羽詰まっており、冷酷の支配者が彼らを押し潰そうとしているのだから。


しかもまだ、正しく神の名を呼んでいる人はごく少数だ。


ホワイトハットの仲間は確かに善良な人々だが、世の神は出来れば選ばれた者をも騙そうとする。



マタイ24章

23 そのとき、だれかがあなたがたに『見よ、ここにキリストがいる』、また、『あそこにいる』と言っても、それを信じるな。

24 にせキリストたちや、にせ預言者たちが起って、大いなるしるしと奇跡とを行い、できれば、選民をも惑わそうとするであろう。

25 見よ、あなたがたに前もって言っておく。

26 だから、人々が『見よ、彼は荒野にいる』と言っても、出て行くな。また『見よ、へやの中にいる』と言っても、信じるな。

27 ちょうど、いなずまが東から西にひらめき渡るように、人の子も現れるであろう。




「底辺」が暖かさを感じない状況で、しかも神の名が正しく呼ばれない状況で、


なぜ改革が来ているかを、しっかりと説明できるほどの理解が私には無い。


御子が、こうした現状を知らないはずがないのだからこの先、何らかの徴候は生じるだろう。


イエスに向けた祈りの半分は『二枚目』が奪ったにしても、『一枚目』に届く祈りが皆無と断定出来ないのも確かなのだ。


『凍る水の流れ』が、一日も早く変化する事を望みたい。


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