第644話 自分で確かめられない話

「世の中、詐欺だらけだね」

  「今は特に増えてるよ」

「やられない方法ある?」

  「自分で確かめる」

「そりゃそうだけど」


・・・

例えば、

「この料理うまいよ」

と言われたら、

  「どれどれ?」

と食べて確かめられる。


しかし、

「うまい話です」

というのは、確かめられない。


乗っかって、損をしてからでは遅いのだ。




 ■鬼は追い風を送る


慎重なはずの人が、軽はずみに動いてしまう場合、


→ 鬼かも知れない


人の心を操縦出来る鬼は、

衝動を流し込んだり、

浅い考えのまま走らせたりする。


過去、鬼の操縦に何度もやられたからそう言えるのだ。


しかし、「後悔先に立たず」という教訓で対処は不能。



詐欺メールもガンガン入るが、今ならネット検索で調査は出来る。


この人物「評価」は?


「それ、詐欺師ですよ!」


有り難い警告が放たれている。



実際、「当選です!」「財産贈与します」などは全てが詐欺であり、手数料を騙し取るだけの悪辣な奴らであった。


問題は、その背後に「鬼」が風を送っているという事。


様々な悪知恵を与えて、巧妙に立ち回れるよう応援している。


有史以来、鬼こそが詐欺師の権化であるからだ。


鬼が使って来たのは


→ 嘘にならない嘘




 ■聖書の鬼神


「嘘にならない嘘」とは?


→ 嘯く(うそぶく)


意味は

口をつぼめて息を大きく強く出す。


狂言の面に、それがある。



【嘯】ウソフキ

狂言の面。うそぶくように、口を突き出した顔。

「蚊の精・案山子」などに用いる。「火男」(ひょっとこ)面の原型。



この怪しい男には、

モデルがあった。




ヨハネ20章 (嘯きの主)

19 その日、すなわち、一週の初めの日の夕方、弟子たちはユダヤ人をおそれて、自分たちのおる所の戸をみなしめていると、イエスがはいってきて、彼らの中に立ち、「安かれ」と言われた。

20 そう言って、手とわきとを、彼らにお見せになった。弟子たちは主を見て喜んだ。

21 イエスはまた彼らに言われた、「安かれ。父がわたしをおつかわしになったように、わたしもまたあなたがたをつかわす」。

22 そう言って、彼らに息を吹きかけて仰せになった、「聖霊を受けよ。




聖句の示す数字は、「2022」。

(昨年の西暦に合致している)


この人物が「狂言」で演じられる意味は?


→ 「狂言」だから?


「ひょっとこ顔」の火吹き男が、煙たそうに「火を吹く」が…


それは「非を吹く男」・・・

とも受け取れる。



鬼というのは、複数の証人(人物)の前では「法螺」が吹けない。


しかし一人の人物なら、平気で嘘が言える。(偽善者)


「吹かれた者」は、それを『神からの啓示』と思い込んで世に広める。



こうして鬼は、人が『自分で確かめられない話』を広め、全世界を騙して来た。


真相は、聖書と考察から見破るしかないのである。





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