第567話 鬼による価値観のすり替え

「戦場での犠牲って尊いね」

  「あれは深いよ」

「教えて」


・・・

キリスト教であれば、


「贖いの犠牲」


「犠牲」という文言を理解出来るかどうかが鍵になる。


まず「奥義」を知るべし。


今までの歴史の中で、

鬼が「摩り替え」や「混合」を行っているからだ。




ルカ8章 (奥義が必要)

10 そこで言われた、「あなたがたには、神の国の奥義を知ることが許されているが、ほかの人たちには、見ても見えず、聞いても悟られないために、例えで話すのである。




理解力を必要とする奥義を、豚に投げてはならない。(それをやると、逆に噛み付かれる可能性もある。)




 (種は良い土壌が必要)

11 この例えはこういう意味である。種は神の言である。

12 道ばたに落ちたのは、聞いたのち、信じることも救われることもないように、悪魔によってその心から御言が奪い取られる人たちのことである。

13 岩の上に落ちたのは、御言を聞いた時には喜んで受けいれるが、根が無いので、しばらくは信じていても、試錬の時が来ると、信仰を捨てる人たちのことである。

14 いばらの中に落ちたのは、聞いてから日を過ごすうちに、生活の心づかいや富や快楽にふさがれて、実の熟するまでにならない人たちのことである。

15 良い地に落ちたのは、御言を聞いたのち、これを正しい良い心でしっかりと守り、耐え忍んで実を結ぶに至る人たちのことである。




 (但し、独占はしない)

16 だれもあかりをともして、それを何かの器でおおいかぶせたり、寝台の下に置いたりはしない。燭台の上に置いて、はいって来る人たちに光が見えるようにするのである。

17 隠されているもので、あらわにならないものはなく、秘密にされているもので、ついには知られ、明るみに出されないものはない。

18 だから、どう聞くかに注意するがよい。持っている人は更に与えられ、持っていない人は、持っていると思っているものまでも、取り上げられるであろう」。




「良い土」になれば、「種」が育って実を結ぶ。


そのためには、

「理解力を持つべき事」…


我々は常に「摩り替えの教理」を受けて来た。




 ■命と鬼の関係


命を得るために必要なのは、知識(心の光)であり、理解力(知力)である。


「命への教え」という「種」を得たにしても、それを育てる「地力」(知力)が無いと種は芽吹かない。


知力で知識を得たら、その光を隠さず人の目に届けよ。


「理解を配れ」


と教えられている。




 ■「命の価値」の誤判断


命を得る手法とは?


イエスは、こう教えている。


→ 命を得ようとする者はそれを失う・・・



ある人が、

自分が浮かぼうとして、

人を押さえつけた。


そして共に沈んだ。

(他人の命を軽視)


ならば、命を簡単に捨てるのが理想なのか?


実は違う。


※ 「命」には「王国で受ける命」も含まれている。我欲の人は「王国での命」が得られない。



また、社会には鬼が流し込んだ「嘘の理解」が混入している。


敵を殺すため自分を犠牲にする「特攻精神」も、一つのテーマである。


イエスの犠牲との違いは?


それを考える上で、必要なゲージ(尺度)はこれだ。


→ 命の価値

(鬼が好む犠牲なのか?)

(神は?)



我利・我欲のため他人を犠牲にする精神は当然、神に嫌われ鬼に好まれる。


では、自分が犠牲となる「自爆精神」はどうだろう?


ぶつかってもびくともしない敵に向け、命を捨てて体当り。

それは?


→ 命を粗末にするという事


しかも、巻き込む相手が兵士でなく教会で礼拝している一般人である場合…

(油断や隙きを狙っての攻撃)



人間同士の戦いを演出してきた鬼は、無垢なる犠牲を欲している。


それは、「イエスの贖い」とはまるで違うのだ。



「イエスの場合」、一人の命が全人類と釣り合うのである。


イエスの命が、一般人とまるで違う価値を持っている事が理解出来ていなければ、まんまと鬼神に人身御供を捧げてしまうだろう。


※ 一般人がイエスを真似ようとしても不可能。



鬼は、巧妙なすり替えを行い、「戦場で命を捨てろ」と『美徳』を刷り込んだ。


「バンザイ突撃をやれ!」


これで多くの兵士が、相手の機関銃の前で死ぬ事になった。


(→ 無駄な犠牲)


鬼は一人でも多くの犠牲者が欲しいから、そうした論理の摩り替えを行う。


「この犠牲は尊いのだ」



結局日本は、「鬼による価値観の摩り替え」を鵜呑みにした国家なのである。


哀れ。

兵士たち。


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