第556話 人類全体が「殺人」幇助

「今回、パラシュート落下の夢だ」

  「そりゃまた、奇妙な」

「どんな意味だろ」

  「詳細は?」


・・・

職業的にやっていたのだが、

友の一人が、降下に失敗。


彼が死んだ責任が、なぜか私にぶつけられた。


「お前が責任者だ」


意味不明だった。

・・・


夢の後、こんな考えが浮かんだ。


「人類全体が『責任者』である」




 ■無茶苦茶な「鬼」の論理


人々の大多数は、鬼に目が行かない。

しかし、鬼を知る人でさえ、こう考えている。


「鬼は無法者だ」


実はそれが、隠れ蓑になっている。


鬼は「合法的」に『悪事』を行っているからだ。



子供が生まれると、鬼はその中から「祭司」を選ぶ。


当人に認識は無いだろう。


しかし、鬼は「お稚児さん」などを通して配下を決めているのである。


普通は、「上層部」から祭司となる人間を選び取る。


しかし時には、一般人から選ぶ場合もある。


勿論、その「選び」は彼に知らされないから、認識も出来ない。


彼に何が起きるのか?




 ■意図しない「生贄」


「カインとアベル」の物語を通して理解が得られる。


カイン→ 鬼神の祭司にされた


彼は、人類史上で初めて「人間の犠牲」を鬼神に捧げた人物である。

(非常に気に入られた)



その後も鬼神は、

自分に「動物の犠牲」を捧げる祭司として「レビ」を選び取っている。


「犠牲を欠かすな」


それをしなければ無理にでも引き毟る。


この神は、イエス以後でさえ理由付けをして犠牲を強要する。


「神の名を正しく呼んだか?」

「『ヤー』だと?」

「それは私の名だ」


「『ヤヤコ』をよこせ」

(赤子を捧げよ)


※ これが過去から続いた「バアル崇拝」(子供の生贄)という風習に繋がっている。



宗教をしていなくても、同じである。


進化論は「鬼が放った理論」であるからだ。

(隠れ蓑)


また一家に仏壇などあれば、彼にも要求は来る。




 ■二者に分断された人類


宗教は助けになるだろうか?

鬼はそれに対しても対策している。


まず、

「立場」が問題。


「私はキリスト教です」

「イエスの犠牲に守られる」


実は違っている。

(鬼はもっと巧妙)


「二枚目」(後からのイエス)という仕掛けが世の中を牛耳ってしまった。


人々はそれを知らされていない。


鬼はまた、創造主の名を隠した。


『周知させるな』


ユダヤ教はなぜ、「頑(かたく)な」に神の名を伏せているのか?


教えが無いから、聖書を知る人も創造主の名を知らない。


「多分、『YHWH』だよ」


学者はそれを、「ヤハウェ」と理解した。


しかし、鬼の世の中で正しい名が流通しているはずもない。


人の側で気付かなければ、「鬼からの犠牲要求」は「合法」なのである。


思い出そう。


→ 鬼は「法に沿って」動く


「最大の法」こそ「神の名」である。




 ■「『ヤ』の神」の世界


全世界を支配する鬼は、自分の名を呼ばせるため、これを教えた。


→ ヤハウェ


正しいという確信も無しに、「キリストの救いが得られる」と考える人まで取り込まれている。


そのための仕掛けもある。


→ 二枚目(イエス?)


※ イエスの墓の前に出現した「顔の違う主」を「二枚目」と表現する。



その父は?


→ ヤハウェ


日本語で意味を付せば


→ 「夜半の上」

  (夜の神?)


※ 「昼の子」イエスの父が、「夜の神」であるはずがない。



困った人は思う。


では、創造主を「主」呼べばどうだろう?


→ 「主」は誰でも使える

  (普通名詞)


サタンが「主」を名乗る事も合法とされるのだ。


こうして鬼は、「全世界」を自分の懐に入れてしまった。




 ■道は「立場替え」のみ


ホレブでモーセが「立場替え」をした。


それまでの選民は、「世の神」が牛耳っていたからだ。


モーセが「岩の上に立った」のは「『岩ノ上』に立場を変える」…という意思表示。


これを徹底していれば、選民は鬼のチョッカイから守られる。


※ ヘブライ語の「岩の神」は「イハウヘ」(岩ノ上)である。




 ■全世界の「立場替え」が必要


ホレブで「後の神」が告げた言葉があった。


→ 「岩の上に立て」


それは、こんな意味。


創造主の「本当の名」


→ 「イハ」に立場を定めよ



こうなると、鬼は手が出せなくなる。


もし手出しをしたなら、即座に言える。


「違法だろう!」



しかし鬼は、どのようにしてそうした類別をしているのだろう?




 ■心の「かき板」を読んでいる


鬼が人に近寄ると、まず「類別」をする。


人の心には「ヘッダー」(看板)のようなものがあり、鬼は、それを眺めて人を選んでいる。


※ 「耳のない者」(鬼)は「精神波」を通して意思疎通を行い、相手を識別するからだ。



先人はその「板」を、「脳天」とか「脳書き」とか呼んでいた。

(私見)


※ 「効能書」と意味が違う。



モーセが岩の上に立ったのは、後世の我々に教えるためであり、それはエゼキエルなどの預言者が行っていた「予表劇」である。


従って、心のヘッダーに「脳書き」があれば鬼がそれに反応する。


→ 私の立場は『岩ノ上』


もし鬼が乗り越えたら、このように言える。


「『井ノ神』を愚弄するのか!」


※ 「井ノ神」は「井之上」や「岩ノ上」と同じ意味で、神の名が「イ」である事を教える名である。


創造主への愚弄は、聖霊が決して許さない。



さて、

人類全体が犯している「殺人幇助」とは何だろう?


それは


→ 間違った立場表明

→ 「井の神」を知らない

→ 鬼を『神』と勘違い


その結果、

鬼の風が血飛沫(ちしぶき)を撒き散らし、


人類全体が地下での殺人を見逃して来たのである。


人々よ、

急いで立場を変えよ。


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