第554話 禁断の「聖書」要約

「これ、問題発言かな」

  「内容は?」

「創造主はシナリオライター」

  「それは微妙だ」

「でも、一度は考えるでしょ?」

  「特に聖書の敵ならね」


・・・

誰もが、頭の片隅に浮かべる事柄かも知れない。


私自身も、ふとそんな考えを持った事がある。


自作自演、自画自賛といった領域に入った作家が思うのはこれだ。


「面白くするには」




 ■「面白く」する権利


面と向かって創造主に、それを聞ける人はいないだろう。


人間の分際で、質問することさえ恐ろしい話である。


だからこんな考えを頭に持ったことがあるが忘れていた。


「創造主が作家であるなら」

「どんな権利もある」

「全てを創造されたから」


だから、作家であろうと構わない。私は受け入れる。



その後、頭の中にこんな思いがあるのに気付いた。


聖書のテーマは

→ 人身供犠


真っ先に浮かぶのは、

→ アブラハム


「自分の愛する独り子を生贄にして焼き尽くせ」


考えるだけでも拒否したい。


作家であろうと、誰であろうと、そうした話を頭に描けるはずがない。


そんな道を通れと言われたら、「嫌だ」と言うだろう。


自分の未来を構築しているのは、自分の心だと知る人は、そうしたシナリオを描くことさえ御免こうむるはずである。


忘れないうちに書いておこうと思った。


以上が、「禁断の聖書要約」と名付けた理解である。


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