第459話 日本での「神の名」徹底破壊
「またも天界通信!」
「えっ?『夢』見たの?」
「そう、今回は奇妙」
「どんな?」
「会議に人が集まってね」
「ふんふん」
「大失敗!」
「何をやらかした?」
・・・
会議はチャンス。
「研究発表できる!」
しかし、会議のテーマとは関係ないし
最後に時間をもらおうか。
・・・
部屋に広いテーブルがあり、奇妙な残骸が並んでいた。
分解されて、基盤が一枚だけ残ったラジカセやテレコなど・・・
とにかくジャンクばかりだ。
その数、百以上・・・
「こりゃ何だ?」
不思議に思ったが棚上げし、会議に熱中した。
・・・
発表したかった内容は、これ。
→ 「創造主の名」
(その証拠)
それが日本にある。
(すごい発見だ…と思った)
■会議が終わったぞ
帰ろうとする人々を少し引き止め、私は口を開いた。
「聞いて下さい」
「日本に『井上』という苗字や『丼』という漢字があります」・・・
「それがどうしたの」
「創造主の名前です…」
「また今度にして」
■鬼はこんな手で消していた
天が教えた夢の内容は、
これだった。
→ 興味の失墜
「白けた空気」を作って、数々の隠蔽を繰り返した。
その回数を「ジャンク」が教えていた。
「下手な発表」をさせて、重要な話から興味を逸らす・・・
だから広まらない。
世界は、間違った創造主の名を携えたまま、間違った宛先に祈り続け、多くの戦争が回避出来なかった。
(名は重要なのに…)
「これが夢の教えか」
■鬼神に祈っても意味無し
祈りは、「正しい宛先」に向けなければならない。
→ 創造主の名を正しく
宛先を正しく設定し、そこに向けて祈る必要がある。
鬼もそれを知っているから、
捻じ曲げる。
→ 笑い飛ばし
→ 興味を逸らせ
→ 虚無を握らせる
ジャンクの数が、その破壊工作の多さを教えていた。
願いは届かなくされていた。
鬼は実に狡賢い。
■足元に叩き落された認識
日本は、創造主と最短距離にあった。
イエスの弟子たちの国だから。
しかし、後ろから追い付いた龍が蛇を放ち、混乱の水を吐かれた結果、記録された日本神話がずぶ濡れになってしまった。
文字は滲み、紙は貼り付き、棚にある記録は役立たない。
民間に残された僅かの手掛かりで神の名を追うしかない状態。
・・・
「丼」という文字が存在する意味は大きい。
それは、この民が
→ 御子と接触した証拠
「井ノ神の子」(イエス)が「井の懐」にある。
→ 丼
内部の「・」が、一般にこう呼ばれている。
→ 「井の中の蛙」
初期の弟子たちは、食事を提供すべく、「食堂」を経営し、
民衆に「丼」を振る舞った。
(推理)
ここから、創造主の名は「井」と想定。
祈りは、「井之上」に捧げるべし。
「日本で『神の名』が徹底破壊された」と理解したので、
意地でもその名を広めよう。
世界に向けて。
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