第404話 「英霊の魂」を解明する会

「奇妙な夢を見た」

  「また見たの」

「そう、意味不明」

  「内容、教えて」

「はいな」


・・・

数千人だか、それ以上の大規模大会が催された。

私は部外者だった。


テーマはこれだ。


「死んだ人の魂は?」

どんな状態か?


説明に、長時間付き合った。


最初の部分は、忘れてしまった。


印象に残っているのは、戦争で行方知れずになり、誰も弔らわない兵士の霊。


それがどんな状態かを解明してくれた時だった。


巨大な塊のまま漂っている

・・・

いつまでも続くとか。


形も無く、意識も無く、夢の中に彷徨っているかのようで、どこにも属さない。


結局、創造主が死人を復活させる時、彼らは初めて目を覚ます。


※ 鬼はこの死人に成り済まし、生きている人々を騙しているらしい。


それ以外の説明も聞いたのだが、もう殆ど忘れてしまった。


会が終わって、人々が帰る車の列が停止させられた。


「この集団は何ですか」と尋問されている。


交通警官が車列を停止させていたのだ。


うまく説明できない様子なので、近くにいた私が告げた。


「お葬式のようなものです」




 ■これは本当か?


夢の話だから・・・と言えばそれまでだが、実に奇妙だった。


神のチャンネルからの夢?

(不明)


「鬼が死人に化けて出る」と聞いた事がある。


その時、はっきり名乗れば


→ 嘘


「実体無しの嘘」をついた形になるわけだ。


神界のルールとして、「嘘はつけない」という話をしたと思うが、


その実例は


「二枚目」出現の時。


→ 決してイエスと言わない

  (不自然なほど)


理由は

→ 名乗れば嘘になる


「私はイエスだ」と口に出さないで通した。


「思わせ振り」によって弟子を信じさせたのだ。


となれば、


「死者の魂」に化ける行為も、同様だろう。


→ 決して名乗らない

 (名乗れば嘘)


もし人が「霊の名」を問えば、「ヤコブの相撲相手」と同じ反応を示すのか?


鬼はどんな場合にも、「嘘にならない嘘」を使って人を騙す。


「英霊の魂を解明する会」の夢は、それを教えていたのかも知れない。


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