第335話 習合の恐ろしさ

「宗教は習合だらけだね」

  「じわじわ来るからなー」

「やっぱ、変質するよね」

  「それが問題」


・・・

「私の神を悪く言わないで」

そんな声が聞こえて来そうだが、全ては「習合」の為せる技。



【習合】しゅうごう

相異なる教理などを折衷(せっちゅう)・調和する事。

「神仏習合」



習合の「習」が、習字(手習い)の意味であればいいのだが、後から来て習合した神は、そっくりを真似ようとはしない。


「二枚目」がそれ。


平和主義のイエスが去って後釜に座った「二枚目」(もどき)の時代、平和路線から逸脱し、多くの戦争を経験した。


神の習合は、そんな恐ろしさを秘めている。


大国主と大黒についても、同一とされているが、「厳密には別」だという。




 ■大黒と大国


質問:

大黒と大国は同じ神様ですか?


出雲大社のコメント:

同じ神様です。大国主大神様には、他にも

大己貴神(オオナムチノカミ)

大物主神(オオモノヌシノカミ)

八千矛神(ヤチホコノカミ)

大国魂神(オオクニタマノカミ)

顕国魂神(ウツシクニタマノカミ)


など多くの御神名があります。

ただし、いわゆる〝七福神〟の中の「大黒天」とは、正確には別の神様です。

・・・


モーセ以来、神は重複し、入れ替わり立ち替わりに影響を与えて来た。


神道も「浸透」の教えであり、それはキリスト教も同じ。


宗教からアク抜きをしなければ、民衆は不幸になってしまう。


「習合の恐ろしさ」を忘れないため、いつも「ホレブの二重神」を思い出そう。



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