第199話 猫が家を浄化する

「猫の威力は凄いよ」

  「へー、どうなった?」

「ネズミがいなくなった」

  「なるほど」


・・・

巷でも、猫はネズミを密かに駆除している。


商家では「福招き」と言われ、猫が愛される。


猫には確かに、未知の力が備わっているらしい。




 ■魔物を祓う眼力


空中を眺めて、呼びかける猫の姿がある。


「ニャ・・・ニャ・・・」

  「誰を見てるの?」


我々には見えない「霊」を察知しているらしい。


数千年も隠れて来た悪霊にとって、猫の目は恐ろしい。


※ ライオン(獅子)も猫科の動物で、日本の正月には獅子舞が乱舞する。



イエスは、「ユダ族の獅子」と呼ばれた。


意味の一つは、「霊を見る力」を備えていたからだ。


イエスの言葉を掘り下げて見よう。


「耳のあるものは聞きなさい」


日本で「聞く耳がある」と言うなら、これ。


→ 「人の言葉を受け入れ意義を認識」


当時、イエスの話を聞こうとしない者や曲解者も多かったから、この表現は納得できる。




 ■重なっている深意


意味はそれだけじゃない。


以前も取り上げたが、もう一つはこれ。


→ 霊に対する牽制


イエスの話を、群衆に隠れた霊も聴いていた。


聴衆は三者。


1.聞く耳のある人間

2.聞く耳のない人間

3.耳のない霊


イエスは「1」の聴衆だけ相手として話した。


そして「3」の者(霊)が聞いているという現実も、後世の我々に教えている。


なぜだろう?


イエスの真似をする「モドキ」が「イエスの人物像」を学んでいる・・・


それがやがて、「二枚目」として現れるから注意せよ・・・という意味である。



霊は、「念」で対話するから耳を必要としない。


そこで、「空中を泳ぐ魚」として描かれる。


(鯉のぼりに意味が秘められている)



常に空を泳いで、社会に影響を与えているが、人はそれを見過ごして来た。


もし操縦された場合・・・

例えば


→ 過敏喧嘩


相手の些細な言葉や、怪訝な表情だけでカッとなり、死ぬまで殴りつけた事件も生じている。


(鬼は犠牲を受けて喜ぶ)



こうして鬼は、「事故」や「事件」を起こす奴らだが、徹底して姿を隠す。


「猫」には、それが見える。


天井の鴨居などに隠れても、発見されてしまうのだ。


もし、毛を逆立てるような反応なら、相当な悪霊が忍び込んでいる。


猫の眼力が教えてくれたら、即座にそれを家から追い出すべし。


「出ていけ鬼め!」


人が意思を投げると、投石効果で鬼は退散する。


一番まずいのは、気付かないで見過ごし「操縦」を受ける事。


→ 家族の喧嘩

(ちょっとした誤解で起きる)


商家なら


→ お客さんとのトラブル


「家内平穏」「商売繁盛」を目指すなら、猫を介した鬼退治は欠かせない。




 ■犬は駄目なのか?


犬も敏感なはずだが、聖書に奇妙なヒントがある。


象徴的な「犬」が、神の都から出されているのだ。




黙示録

22:14

いのちの木にあずかる特権を与えられ、また門をとおって都にはいるために、自分の着物を洗う者たちは、さいわいである。


22:15

犬ども、まじないをする者、姦淫を行う者、人殺し、偶像を拝む者、また、偽りを好みかつこれを行う者はみな、外に出されている。




エジプトのギザにあるスフィンクスは、「吽の獅子」だけ残されている形。


神殿に向かって右にあったはずの「阿の狗」が消えているが、その理由は以前も考えた。


→ ノアの大洪水


流れ去って存在しない理由は、まず


→ 天に席を失う


そして、


→ 未来の雛形


黙示録22章15節が投影された形になっている。



「霊への眼力」で判断すると、「獅子」(猫型の人)は都に招かれるが、「霊からの操縦」を受けて事件を起こす「狗」(犬型の人)は招かれない・・・


そんな意味らしい。


※ 犬は命令を受けると、「従う事」を自分の良心に優先する。

(「念」を流し込まれても同じ)



我々も、国家から「鬼事故」や「鬼事件」を消し去るため、「猫」を見習わねばならない。



念頭に置くべきは、この言葉。


「猫が家を浄化する」


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