このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(241文字)
これは恋愛小説だとわかっているのですが、なぜか私には「恋の戦争記」とも感じられます。一人の相手を巡って、二人の女の子がそれぞれのタイミングで、異なる気持ちや戦略をもって挑んでいく物語。まるで戦いのように、それぞれが努力し、展開していく様子が描かれていて、最終的にどちらかが勝利を収める――そんなふうに読めて、とても見応えがありました。
同じような、ラブコメばかりで食傷気味の私でしたが、読んだ後の余韻が残る作品に久しぶりに会えました。読者層はきっと私の年齢より若い方が多いので、ポイント的に伸びていませんが、じっくり読める方ははまる内容だと思います。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(302文字)
2人の出会い、2人の関係性が面白く心を掴まれました。一人称がシームレスに入れ替わり、登場人物の葛藤が丁寧に描写されています。