とんだ縁結び
帆高亜希
第1話 金婚式の食事会にて
今日は
うちの
集まったメンバーは、主役二人と
そして
おいしい
ずっと他愛もない会話で盛り上がる中、
兄ちゃんと私はコーヒーすすりながらスマホいじり。
「こら!智也に美咲!こんなときくらいスマホやめなさいっ!」
やっぱ
「いいじゃないの、こんな時くらい」
優しい
「良くないっ!全く今時の若者はっ!」
お決まりのコトバで叱りつける。
兄ちゃんはすぐスマホいじりをやめたんだけど、なんだか私は意地でもやめたくなくなってしまったんだけど、
ふと気になっていたこと思い出して手を止めた。
「そーいやさぁ、
私のこの問いかけに
「この
「いや、だってさ、二人とも大学在学中に婚約して卒業とほぼ同時に結婚したって話じゃん?一体なにが起きたかなーって」
私は日頃から感じていた素朴な疑問を口にした。
「おいおい美咲、結婚するのになにが起きたもなにもないだろう?」
さっきまで影の薄かった父親が口を挟む。
「昔の人は結婚早いからでしょう?」
この発言をしたのは、叔母の倫子ちゃん。
いつも的を得ているようで外す発言するよーなタイプだ、隣に座る倫子ちゃんのダンナさんは、さっきからずーっと空気。
「いや、そうじゃなくて…」
「おめーのことだから、子供デキてないのになんでそんな早く結婚すんのか理解できねーだけだろ?」
この兄ちゃんの発言がビンゴなんだけど、
なんだか言い方がムカついて噛みつこうとしたら、
「あらやだ、智ちゃんも美咲ちゃんとおんなじこと考えてたでしょう?わかるわかる、ウチら子なし夫婦ってね、あなたたち位の若い世代に”なんで子供できてないのに結婚したんですかー?“って、よく訊かれるもの~」
倫子ちゃんが珍しくアタリな発言したんで、ちょいビックリした。
隣にいる倫子ちゃんのダンナさんもウンウン頷いている。
「もう、最近の若い人って!そんなきっかけなきゃ結婚しないとでも思ってるわけ?」
ああ、なんだか
ここで咳き込みから復活した
「まあまあ…希望通り美咲ちゃんの聞きたかった決め手を話すから…」
助け舟を出してくれた。
「やだ、あの話をするの!?」
「そういえば私達も知らないよね?」
「コーヒー飲んでいるけど、もう食べ終わったしな…」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます