半生
では、私の障害をより理解するために、私の半生を追ってみましょう。
小学生の時はそこらへんにいる子供と同じようでしたね。しかし家族、特に親は厳しく、私が何か仕出かした時には私のことを怒鳴りつけていたことがそこそこあります。
現在も親に対しては恐怖の感情を抱くことが間々あります。特に、私のような不出来な人間は、何か失敗したり、物事を効率よく進められない場合、ひどく叱られます。今でも親が怖いのは、この頃に刷り込まれた感情に引っ張られているからでしょうね。
さて中学生になると、最初の1年程度は私を目標にいじめが行われていました。どうして自分がいじめられるのか、当時は理解できません。もちろん、今もどうしていじめられていたのか理由はさっぱりです。
それと同時に、いくつか同級生と暴力沙汰を起こしたこともあります。中学生あるあるですね。部活での試合でうまくいかなかったり、授業でのすれ違いで簡単に暴力が発生しました。そのたびに先生や親から叱責されることもしばしばありました。
こうして中学3年生くらいになると、いじめを受けていた相手や、暴力を起こした同級生とも関係性は解消されていきます。
そのまま高校に進学すると、人間関係もリセットされます。高校生の時は恵まれており、いじめの類いを受けることはなく、平穏な日々を送ることができました。
しかし、この頃から私の障害者としての症状が現れ始めます。最初は気にならなかった机の上の「汚れ」を気にし始めます。これは毎朝登校したときに、机の上のホコリなどを取り払うために手で軽く振り払うという行為をしていました。しかし、この頃は症状は軽く、単純に水で洗い流すだけで問題はありませんでした。また現在と違って、床に手をつくこともできました。
このような高校生生活を送り、いよいよ大学生となった私。大学は実家のある県から離れ、一人暮らし生活を始めます。しかし、私の症状を加速させる要因の一つになります。
最初のうちは「汚れ」を気にすることはありませんでした。しかし、次第に「汚れ」による手洗いは激しさを増し、最終的には石鹸の大量使用による手荒れまで発生するようになりました。
大学生活最初の1年程度は、現在に比べて軽いものでしたが、残りの3年間は非常に大変でした。前述した症状が常に出ているため、まともな生活を送っているとは思われないでしょう。
このように、高校での症状を契機に一人暮らしで進化した症状は、今現在も続いているのです。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます