四八 福神の正体は破壊と創造の神様!? 大黒天

【実はエロい形をしてる大黒天】 

 大黒天の見た目と言えば、頭巾を被り、肩から大きな袋をぶら下げていて、右手には打ち出の小槌を持ち、二俵の米俵に乗って、満面の笑みを浮かべているので、とてもおめでたい姿をしていますね。


 前回お話したように、大黒天は七福神の中では五穀豊穣と財福を担当していますが、本当の姿は破壊と再生を司るヒンドゥー教の神様シヴァです。


 大黒天をよーくみると、なんだかおち○ち○に見えてきませんか? 頭巾がタートルヘッドで、二つの米俵がゴールデンボールですね。

 実はシヴァは生殖の神様でもあります。またヒンドゥー教には子孫繁栄を願い、男性のキャノン砲を崇拝する事もあるのですが、これはシヴァのものだと言われています。


 ヒンドゥー教にはこんな神話があります。


 七人の聖者が集まりシヴァ、ヴィシュヌ、ブラフマーの中で誰が一番すごいか話し合ってましたが、結論が出ません。

 そこで聖者の一人ブリクが、三神を訪ねて判断する事にしました。


 ブリクがシヴァを訪ねると、妻のパールヴァティーと合体をしている真っ最中だったので、終わるまで待つ事にしました。


 しかし、百年経ってもずっとズッコンバッコンしていたので、ブリクも呆れて「この神はち○この形で崇拝されるだろう」という言葉を残したそうです。

 ブリクの言葉通りシヴァの地元であるインドでは、立派なキャノン砲の形で崇拝されています。

 大黒天はこのような経緯で、今の形になったのかもしれません。


 それにしてもなんだかとんでもないお話です。百年もやり続けるなんて、あのカリスマAV男優のシミ○ンでも勝てないかもしれませんねw


 シヴァはプレイボーイな事でも有名で、たくさんの女神と関係を持っています。日本神話で一番のハーレムを作ったオオクニヌシと通じるところがりますね。

 神仏習合によって同一視されるのも当然と言えるでしょう。



【破壊、創造、性欲、禁欲を司る神】

 シヴァはヒンドゥー教において最高クラスの神様として崇められています。その性格は気性が荒く、目から火炎を出して気に入らない奴を焼き付くしたり、襲ってきたトラの皮を剥いでしまったり、息子の首を切り落としたり、もう滅茶苦茶です。

 こんなものはまだ序の口で、シヴァが本格的に暴れると世界は破壊され終末が訪れると言われています。


 もはやドラゴ○ボールの悟空じゃないと手がつけられないような神様ですが、二面性の多い神様でもあり、世界を破壊した後はまた創りなおすと言われています。


 気性が荒いですが、意外にも人間思いな一面もあり、こんなお話があります。


 悪魔達が不死の霊水であるアムリタを作るために海をかき混ぜていました。アムリタを作る事は成功しましたが、海は猛毒に変わってしまい、人々は苦しみました。

 シヴァは人々を守る為に、猛毒の海を飲み干してしまったのです。毒を飲んでもシヴァは死ななかったので、「死を克服した者」と呼ばれています。 


 また、100年以上もズッコンバッコンし続けるほど性欲が強いシヴァですが、一度禁欲生活に入ると、瞑想し続け一切の色欲を断ってしまう程ストイックな一面もあります。

 禁欲中のシヴァに色仕掛けをしようものなら、怒りに触れ、殺されてしまうと言われており、ヨガの修行者から崇拝されていると言われています。


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る