楽しくて、わかりやすい! 日本の神様のお話

東樹

序章 

 日本由来の宗教である神道は、元々木や山、滝、巨大な岩など自然物を祭る自然信仰(アミニズム信仰)から始まりました。

 

 吉幾三氏の『俺ら東京さ行くだ』に出てくる一小節。

「ばあさんと、じいさんと、数珠を握って、空拝む」

 これも自然信仰の一例ですねw


 古代日本人の生活が、狩猟採取生活から農耕へ移ると、田畑を開拓したご先祖様を神様として祭る、祖霊信仰が始まり、天照大御神あまてらすおおみかみ大国主神おおくにぬしのかみなどのキャラクター性を持った神様が誕生したと言われています。


 後の皇室となる大和朝廷が日本が統一した事により、大和朝廷が信仰していた天照大御神あまてらすおおみかみが日本神話の最高神となりました。

 更に外国から仏教が入ってきた事により、中世では神と仏を同一視する、神仏習合が広まり、明治政府が神仏分離令を出すまで、実に千年以上もこの考えがあったのです。


 日本一多い建物は神社だし、七五三は毎年恒例行事です。

 また、年末年始には初詣に出かけるので、私達日本人にとって、神道というのは身近なものでありながら、とても複雑な歴史があるのです。


 しかし私達は各神社にどのような神様が祭られ、どのような性質があるのかといのは、あまり知らないのではないでしょうか?

 

 最近はネットの発達により、ググれば大抵の神社の詳細は出てくるので、どんな神様が祭られているのかというのはわかります。

 しかし、あそこの神社のご祭神は、高御産巣日神たかみむすひのかみだ! と言われてもピンと来る人はなかなかいないのではないでしょうか。


 日本の神様というのは交通安全、大漁祈願、健康祈願など、それぞれに専門分野というものがあります。

 しかし、神社に参拝する人々は祭られている神様の性質を知らないまま、実に様々なお願い事をします。

 

 食べ物を司る神様が祭られている神社に、結婚祈願をお願いしてみたりですね。

 これを人間社会に例えると、ウーバーイーツに結婚相談するようなものです。

 

 結婚相談は結婚相談所に持ちけるものです。ウーバーイーツに結婚相談しても配達員は困っちゃいます。 


 そこで、日本にはどんな神様がいて、どのような性質を持っているのか、解説していきたいと思いますが、日本には個性的な神様がたくさんいます。


 日本神話に登場する古来からの神様もいれば、外国から来た神様もいます。

 更に神様と仏様が合体して生まれた『権現ごんげん』という神様。

 また、陰陽師で有名な安倍晴明や、信長、秀吉、家康といった戦国武将。

 更に幕末に活躍した明治天皇など、実在した人間まで神様として祭られている場合もあります。

 

 このように日本には多くの神様がいるので、わかりやすくする為に……

☆日本古来の神様

 ・天照大御神あまてらすおおみかみに由縁がある神様

 ・原初の神様

 ・大国主神おおくにぬしのかみに由縁のある神様


☆外国から来た神様

☆修験道の神様

☆神様になった人


 という風に分けてお話していきたいと思います。


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