ゆうゆう
真城萌愛
1話
高校に入るまでの私は、家に引きこもりでした。引きこもった理由は、学校での虐めと、家族との関係だった。
引きこもってるのも、結構体力がいることを知りました。
引きこもった時に、私が考えたのは、こんな自分が嫌という事だった、こんな生活は、もう嫌だった、変わりたいと強く願ってた。
高校に入学する時に、地元からできるだけ、離れた高校を選び、地元の人と被らないようにして、こんな生活から、抜け出そうとしていた。
高校に入学してからは、引きこる事を、辞め学校へ毎日電車で行くようなり、学校で友達も出来ました。
小さい頃から、友達との距離感や、関係性を維持させる事が難しいかったので、友達が出来ても、また嫌われないのか、凄い不安だった。
それでも、私は変わろうとしていた。
夏休みの間は、もっともっと変わりたくてバイトを始めて携帯電話を始めた買った。
携帯電話を買いたくて、バイトを始めたと言っても間違えじゃない。携帯電話代の料金を、払う為に、バイトを続けていた。
家に居たくないと理由もあるけど。
夏休み明け
久しぶりの登校の電車の中は、満員電車で暑さが更に増す車内に揺られながら学校へ到着した。
またこの満員電車での通学がはじまると思うときが重くなるけど、学校に行けば真子がいる。
この満員電車でかよった高校生活は、今までとは違うようにしたい。もう辛い思い出ばっかりの人生なんて嫌!1度限りの人生なんだから、変えたい。
友達の真子は、いつも私より、早い時間にもう到着している。自分席に着く前に、真子の席に行って真子に声を掛ける。
「真子おはよう!」
「あっ!おはよう!まだまだ暑いね」
「本当にね!蒸し暑い電車は、地獄だよ」
「だよね!私は未だに苦手」
真子は満員電車が苦手で、毎朝6時台の空いてる電車で登校してる。私も真子と同じ電車に乗らないかと誘われたけど、真子の地元は、学校からは、電車で30分ほどでついてしまう距離だけど、私は1時間以上も掛かる距離だから、真子と同じ電車に乗るには、私は最低5時半くらいの電車に乗らないと無理なんです!
朝が弱い私には、無理かな?と判断して一緒の電車で登校していない。
「あっ!宿題で分からない事があったの!教えて?」と私は真子に言った。
真子はクラスでトップ3に入る程の頭が良い生徒です。宿題で分からない事があればいつも私は、教えてもらう事が多いです。
「いいよ」と真子が言ってくれたので、私は自分の席に、カバンを置いて分からなかった宿題だけをカバンから出して、また真子の席に戻った。
「ここなんだけど」と真子に見せると、真子は笑った。
「絶対にここ聞かれるだろうなぁーって思ってた」と言われてあっぜんとする私が居る。
私は「あっはは」と笑った。
真子の予想的中したようです。
真子はやっぱり頭が良い生徒だからなのか、教えるのが、凄く上手で、先生の説明より、上手いじゃないかな?って私は勝手に思います。
始業式を体育館で終えて教室に戻ってきた。
「校長先生の話長かったね」と私が言うと、真子は笑って答えた。真子は携帯の画面に、目を落とした!珍しいな、いつもなら、携帯よりもノートとかを見てたり、書いたりしてる本当に根からの真面目な真子が携帯画面?と不思議に思って、私は真子に聞いてみた。
「どうしたの?真子が携帯の画面をそんな真剣見るなんて珍しい」と言うとサラッと
「そうでもないよ!」と言われた。真子は、そのまま携帯の画面を見ていた。私は黙ってしまった。
友達と言える人が出来たのが、始めてで真子と、どうやって仲良くするのか、分からない時が、たまにある。
真子も私から、離れて行くのかな?と言う 不安もある。変わりたいけど、変われないのかもしれないという不安もある。そんな不安もありながら、私なりに真子とは、仲良くしているつもりだった。
「全部話すと長いだけど聞いてくれる?」と真子が携帯の画面を見ながら言った。
私は大きくうなづいた。悩みかな?相談事?とかいろいろ頭に浮かんだけど、真子は携帯の画面を見たまま私の答えを待っていた。
深刻な話なのかもしれない!と思った私はちゃんと真子の話を聞こうと思った。
「夏休みに、おばあちゃん家に2週間くらい行ってたの!」
あっ!いつも真子が、話すおばあちゃん家!そんなには、遠くないだよね!良く真子の家族は、おばあちゃん家に行ってる話を、聞いている。
「むこうでたまたま知り合った男の子と、今メル友と言ったらいいのかな?メールするようになったの!」
たまたま知り合ったという所は、気になるけど
「うんうん!それで?」と私は、ちゃんと真子の話を最後まで聞こうと思った
「莉子と3人で、むこうの花火大会も行ったんだよ!結構仲良くなれてるんだ」と真子は続けた。
何処か悲しそうに話す真子に、私は気づく事は、出来なかった。
「それでね、むこうの男友達も、メールできる女の子の友達が欲しいと言ってるみたいでね、私には、紹介できる友達って悠華しか居ないから、悠華にお願いしたいだけどいいかな?」
と真子は続けた。
ちょっと待って?私にメル友?って事だよね?私は、頭が真っ白になった。真子が悲しそうにしてる事にも、気づかないで異性のメル友が出来る事ってどんな感じなんだろうと、興味津々だった
この時に、真子の話をもう少し聞けたら、悲しそうな真子に気づいてたら、少し変わってたのかな?と思った。
真子は私に、その男の子の男友達を紹介したいと、お願いしている。
私はそれに答える事しか、出来なかった。
真子と仲良くしてる男の子との関係性にも、かかる事だから、断る事も出来なかった。
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