第9話 坂本さん花を育てる!

ふぅ!ここまで気を使うデリケートな

作業は初めてだ、まさかの支配者が


レンガとモルタルで花壇を作り

その中に栄養価の高そうな土を入れて

腐葉土を撒く


そして花の種を撒くのだが

直ぐに芽が出るわけがない!


とりあえず、水は『エリクサー』を撒くか

(とりあえずビールみたいな感覚で・・)


虚無のアイテムBOXにはいくらでも

入ってるし村人転生前のアイテム

何故か残っている!



HPやMP 体力や魔力の回復のみならず

難病や呪いの除去

石化や異形化したものの治療

蘇生不能に近いものを治したり

寿命を伸ばしたり若返らせる

薬を惜しみなく花に与える


さてどうするか!

専門家の意見も聞きたい!

頭を下げて人間に聞くのは難度が高すぎる!


農業の精霊

草原妖精とも言われる小人

グラスランナーあたりが適当か、出かけるか


★☆★☆


「ギャー」

「ヒィー」

「オタスケー」


魔獣がでただけで大騒ぎする

グラスランナーの集落のところに

坂本元魔王襲来!


皆逃げるか気を失っている中

【魔力感知やオーラ感知の鈍い子】

が出てくる


「なんてことするんだ!

この土地捨てて皆逃げてしまった

ではないか!」


坂本魔王は怒るどころか

話の通じるのが出てきたと大喜び


「花を育ててるのですが

育成のイロハを教えてもらいたい!」


「態度がなってない!」


「お願いします!」


「まぁ良いだろう!」


落ち着け俺!腹を立てるな

趣味の作業の先生 師匠になる

可能性もある


黙って師事を受けよう!


家に連れ帰り散々ダメ出しをされて怒られ

坂本さんは何が嬉しいのかニヤニヤしている

久しぶりの感覚だ!



先代魔王にボコられて最初は鍛えられたなー

初めて空間ごと岩を断ち割った時は

嬉しかった!


懐かしんでさえいる


★☆★☆


朝起きたらワンコが変なものを

拾ってきている


行き倒れの女性2名と老人


女神と聖女と魔法使い

まぁぼろぼろになってはいるが

にわかに信じがたい


「助けられた恩は忘れません!」

「恩を返すまで下働きに・・・」


女神さま何言ってるの?

ワタシ嫌よ!

口を押さえられてむがむが言ってる

聖女の卵の少女


「まあ良いが、一つ言っておく」

「俺の邪魔はするな!俺の邪魔はするな!」

「その時は身の安全は保証しない!」

大事なことなので二度言いました!



コレで終わったかと思ったら

半裸に近いおとこが外で裸足で土下座

している

「今回のことずびませんでした!」

いきなり半泣きで謝罪する魔王さま


「変質者が居るぞつまみだせ」

困った顔をしながら

(予定が狂ったか!)


賢者ワンコは襟首を咥えて引きずって行き

村の外に不法投棄する


「もうどうでも良いわ、自由に生きろ!」


「反省の意味もこめて

四天王に魔王の位既に譲ったんですが・・」


「そんなことは知らん!」



今度は本物の行き倒れの戦士と勇者が・・

村の近くで倒れている

賢者ワンコなら間違いなく

見殺しにするところ


元魔王さまは親近感を得たのであろう

二人を助けて介抱する

【ギガヒール】

即座に身体が綺麗な状態まて元に戻る


精神的にはやつれている様だが

身体の状態は復旧を果たす!

死ぬことはないだろう


とりあえずこの村に居るか・・・

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る