コラム デート代論争について
デート代は男女のどちらが出すべきか、という問題が話題となる。これは結論から言うと「カップルよりけり」になるのだが、そうは言ってもじゃあ私達は?と困る人達が出てくると思うのでここで1つ大事なことを明言する。
男の脳は実は尽くせば尽くすほどその女に価値を見出してしまうようにできている。
Twitterでは割り勘する女や太っ腹な女を男達がチヤホヤする傾向がある。このため、てっきり女側が金さえ出せば男が一途になってくれるのだろうかと思い込みそうだがそれは大間違いである。確かに金蔓としては大切にしてくれそうなものではあるが、これではいずれ全部男に奢らせる女に男を奪われる可能性も出てくる。何せそれだけ尽くさなければ手に入らない良い女、と男はどうしても認識してしまう傾向があるからだ。
ただし「手に入らない」と思った女には冷める。こうなると「金のかかる女」扱いされてしまうわけだ。よって彼にはお金を多めに出させたりするものの、こちらが欲張りになってあれもこれもとせがまずたまには出すくらいのスタンスがベストではなかろうかと思われる。ともかくこれは彼の稼ぎをよく考えてどの程度出させるのが彼にとっても苦にならないかを考えて実行した方が良いだろう。勿論、お金の出させ方は勿論あの構文を使って。
(ただし、具体的な理由として、男の心理が〜などとはくれぐれも言わないことである。男は「自分だけは特別」と思いたい生き物であり、集団に当てはめられるのを嫌う傾向がある。「パパっとお金を払える男性ってなかなかいないけど憧れちゃう」等言い方を考えよう)
ところでこういうことを言うと「現代社会は男女平等なのに男に金を出させようとするなんて」と騒ぎ立てる輩がいるはずなので軽く現代社会に男女平等は起こり得ないことを説明しておく。
女は子供を産むことができる。男は子供を産むことができない。これは即ち、子供が欲しいと思った際に仕事を絶対に休まざるを得ないのが女であり、妊娠に伴う体調不良によって社会復帰が遅れる可能性も非常に高い。それはブランクと見なされ、場合によっては資格持ちや高学歴でもまともに働くという形では高収入を望めなくなってしまう。そもそも子供を産まなくても、月のうち1週間も生理がやってきて、人によっては意識を失うほどの頭痛や腹痛に悩まされる。さらには女はそもそも男との体格差もある。つまり、男と同じだけの仕事量をこなそうとするには男の数倍、苦労しなければいけない。労働条件が平等であろうと、同じだけ働けなければ出世は見込めないのだ。結果的に女性の昇給は男性より明らかに見込めない。実際、日本における女性の管理職平均は7.7%だそう。10%にもいかない。勿論、20年後には変化しているであろうが、このような事情により労働条件を平等にすれば女性は明らかに不利に陥るし、結果を平等にしようとするなら「結果的に仕事のできない」女性が管理職になり、仕事内容においては同じ条件で働いてきた男性が管理職になれないという不平等が発生する。結論、完全なる男女平等は成立し得ないのだ。そうなると収入における男女格差がそう簡単に埋まるとは考えづらい。
もっとも女性が起業していたりする場合は別だろうが基本は男性が今後の収入の見込み的には圧倒的に可能性を秘めている。そこから女性よりも男性の方が多めに出すという感覚は現代においても問題は無いかのように考えられる。
ただし、付き合っている時点で収入格差があり、(生理用品や化粧など最低限の生活必需品等の出費を除いても)尚女性の方が圧倒的に稼いでいる場合は男側が望まない限りは割り勘や多少多めに女性が払っても問題ないかのように思われる。これは「稼いでいるくせに」「金のかかる女」と思われないためである。
勿論、指針はこれだけではない。デート代の負担において2つのポイントを置いておくのでパートナーと話し合うといい。
・結婚を視野に入れているのか
視野に入れている場合は「結婚資金はどちらがいくら貯めるのか」を中心にして考えていくと良い。特に片方が手元にお金があると使っちゃって結婚資金なんて貯められないような人間ならいっそお金はデートで使わせるということを考えてみてもいい。
・感情的な問題
女性が男性に奢ってほしい理由はケチだからとかではなく自分がお花摘んでいる間にスマートに支払いを済ませておく男に強烈な憧れを抱いていたり、お金を出してもらうことで「守ってもらっている」という感覚になることがあること、また、ケチな男とは絶対に付き合いたくないという思いが背景にあると思う。特に結婚を視野に入れているとどうしてもキッチリ割り勘や女の方が高く出すことに執着する男だと「自分が出産などで働けなくなった時にお金を出すことを渋るのではないか」「そもそも出産費用をケチって産ませてくれないのではないか」「結婚して仲が悪くなった途端お金を出し渋るのではないか」といった不安に苛まされる。実際、結婚して妊娠した女性は男性からそう簡単に逃れられないため、デートで男を見極めるしかない。
一方で割り勘好きな男性側にも事情がある。現代はバブル期などでもなく、男性の財布の中身も軽いのだ。かと言って将来的に高収入を望めるかと考えても怪しい限り。彼女に払うお金どころか自分のお金を払うことに精一杯なのだ。どんな我儘も彼女の我儘なら可愛いと思っている男でもお金というシビアな問題において我儘を言う女は生理的に無理だという感情になっても仕方ない。これはもう景気が良くなるよう祈るしかない問題だ。
これらを鑑みて二人で感情の擦り合わせをすると良い。
ところで最近は男に会計時にお金を払わせてから後で二人きりのときにこっそりお金を渡すのが良いとされている。男の顔を立てるし割り勘にもなり、男としては「俺のことを考えてくれるいい女!」となるらしい。確かに女としては良いだろうが(そもそも人としてお金を出してもらったら感謝したり後で返す仕草くらいするべきであるが)、そこで女がこっそり渡してきたお金をいそいそと財布に仕舞うような男はどうかなと個人的には思う。せめて感謝するか、痩せ我慢であっても受け取らずに他で出してと言う男のほうが器は大きそうだ。
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