指南2-① 「尽くす」とは何か

 好きな人に喜んでもらいたい。それは相手のことが好きであればあるほど思うことだろう。「尽くす」ことで喜んでもらえるに違いない。そうやって洗濯物を畳んだり、料理をしてあげているうちに母親扱いされ、最後には浮気されていました。そんな話をよく聞く。尽くしていたのになぜ!?恩知らず!そう叫んでも相手はウンザリした顔をする。多少性格がましな男ならもしかしたら申し訳なさそうな顔くらい作ってくれたかもしれない。

 ……男が恩知らずであるのはもっともであるが、実は女側にも問題があったりする。


 男は追いかけたくなる生き物だと聞いたことがないだろうか。狩猟本能で女を狙う生き物である、と。そして長い時間をかけてライバルを出し抜き仕留めた獲物ほど魅力的に思うし離したくないと思う。けれど、それも最初のうち。逃げようとしない、追いかけることのできない女には本能をくすぐられず、魅力を覚えられないのだ。

 じゃあ付き合っても彼氏をひたすら突き放せば良いのか。そういうことではない。どこまでも手に入らない獲物はそのうち諦められて捨てられてしまう。


 ここで「尽くす」とは何か、という話に戻る。「尽くす」ことの1番は「相手に喜んでもらう」ことだ。即ち、ここで言いたいことは


「狩猟本能をくすぐる」ことこそが「尽くす」ことである


 という話である。料理をしたり掃除をすることも良いだろうが、「狩猟本能をくすぐる」という1番大事なことをやっていなければ男には飽きられてしまうのである。


 勿論、草食系と呼ばれる男性もいる。そういう男性は狩猟本能が眠っているだけの場合がほとんどなので自分だけが狩猟本能を刺激する存在になればいい。自分にだけ肉食な彼氏の出来上がりだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る