第6話
ブチン!
「ぐああああああ」
明美は蛇男をアスファルトに叩きつけるや、猫人間を担いで消えていった。
「モー遅刻、ちこくう」
明美はモーダッシュをしていた。
信号が変わった。
急げば赤になる前に渡れるはずだ。
と明美は思った。
十字路を左に曲がって信号を渡ろうとしたとき、同じく信号が青で左に曲がろうとした車がいた。
明美も左折、車も左折、明美から見て前方にある道路からの左折。
車から見て、左に曲がろうとしたら走って信号を渡ろうとしている明美がいる。
明美は信号を急いで渡ろうとしていて車に気づかずに自動車をぶっ飛ばしてしまった。
まずい!
やってしまった。
悪いことをしてしまった。
まあいっか。
明美は横転した車を横目に急いで学校に向かう。
「やだあモー遅刻しちゃーう」
明美は校門に急いだが門は閉まっていた。
しょうがない、ふん!
体当たりをして門を突破した。
「ふうー、セーフ」
「いやアウトだろ」
上から声が聞こえた。
見上げると、男の人が塀の上から降りてきて、身軽に着地をする。
その黒い美しい毛並みと、黄色い目が明美を魅了した。
ジャガー人間だ。
「新入生、とっととしないと本当に遅刻だぞ」
と言って先輩風の男は学校に入っていった。
「かっこいい人だなあ」
今日はバスに乗ってみた。
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