第二章:呪いと家族
序二段
火のないところに煙はたたぬ。
因果はつながっている。
ではなぜ目に見えないものにも
名前があるのか。
例えば天国と地獄。
どこの世界にも
この二つの世界の逸話があるが
実際言葉として残るのなら
そこからの帰還者がいても
おかしくないのではないのか。
例えば幽霊。
見える人も見えない人もいるのに
なぜその名前は存在するのか。
もしかしたら
名付けられたときに
それは存在を手にするのかも知れない。
感情も名付けられたらときに
輪郭を得るのかもしれない。
幸福も、不幸も。
祈りも、呪いも。
無知は不幸だが
知らないほうが良かったことも
実際たくさんある。
暴かれるのは。彼の人生について。
彼の幸と不幸について。
孤独から救われた彼女
今度は
彼を不幸から
守れるのか。
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