第2話
会いに行ってみたいと言った瞬間 ゼアが顔をしかめる。
「おっしゃる意味がわかりません」
「どんな人か、見てみたいんだよねー あと母様殺した相手にもお返ししたいし」
そういうとうっと黙りはじめるが隣にいた侍女長の
セーラが怒ったようにいう
「お一人でアルフィージ様を害した敵地にいくなどお認めできませぬ 御方様とてご反対されます」
「なんだよねー なんか説得するいい方法ない?」
ため息を吐きながらそういうと二人は呆れた顔をしてから怒鳴りたいたいのを抑えたつつ言う
「姫様 我らが反対をしているのはよくお分かりてますよね」
「もう一度 さっき言われた事おっしゃるのであれば私も笑うだけではすみませんが。。。」
部屋の温度が、すーっとはがったよつな感じとこの二人の笑顔に、どうやって切り抜けるかと思っているスッと黒い髪に紫紺の瞳をしたこの城の主人が現れる。
その瞬間 二人は床に片膝をついて臣下の礼を取りはじめる。
「カイ。。あのね」
「話しならきいておった 好きにしたらよい」
反対されると思っていたのにあまりのスムーズさに
思わずへ??と聞き返そうとする前にセーラが焦ったように言う。
「僭越ながら 御方さまっあのような男のもとへ
姫様を行かせる許可をだされるなど どのような目にあうか アルフィージ様のようにお命をうばわれるかもしれないのですよ」
「セーラっ」
ここで王であるカイスターンに意見する事は下手をすれば命にかかわる。
ゼアが止めようとするがセーラは止まらないのか
泣きながら床を握りしめていう
「赤子のときからお育てした大事な姫様でございます。お止めいただけるのであれば我が身など惜しくはございませぬ」
床に頭をつけてそう嘆願するのをみるとカイスターンははぁと溜息をつきはじめる
「セーラ 頭をあげよ そなたは本当このバカ娘を思ってくれているのだな.、」
「ちょっと、馬鹿娘って」
「我は本当の事を言ったまでだ」
しれっとそういうとソファーに座り 二人の目の前に何枚もの書類を置きはじめる
「読むがいい」
その言葉で二人は書類を手に取って目を通し始めて顔色をかえる。
さっきまて蒼白に近かったのに怒りで赤くなっていた。
「こんな・・・」
「フィージ様の献身をっっ」
書類を握りしめ立ち上がり出ていこうとするのを
カイスターンが止まる
「我らには不可侵の条約がある 手出しはできん」
「ですがっっ やっとあの方を害した者が分かったというのに見ていろと!」
ゼアが悔しそうにそう言うとカイスターンは静かに目をとしいう
「我とて この手で引き裂いてやりたい・・
唯一の友を殺されたのだからな」
忌々しそういうとガンっとソファーの木の部分を殴る。
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