〜デートの心得〜

………………………………………………

………………………………………………………………

………………というね、初々しいというか「青春」って感じのお便りでしたけども。冬ちゃんは何かデートの思い出とかある?」


『あー…まぁ、青春って感じではないんだけど。ちょっとこの前ね、デートに誘われてね、結果的には断ったんだけど。その…一つ物申したいというか…主張したいことがありまして、いいですか?』


「ほう!是非ね!どうぞ!」


『そのね、バイト先に同い年の男の子がいて…ただ、そんなに仲良くはないの。別に仲が悪いわけではないんだけど…少なくとも、2人で出かけるような間柄ではないのね。』


「はいはい」


『で、ちょっと前に話題の映画があって…その映画を気になってるーみたいな事を、言ったらさ…向こうも同じ映画を気になってたみたいで、「よかったらどうですか?」みたいな感じで誘われたのよ』


「おー、まぁ自然な流れではあるけどね」


『んで、元々ね、私は映画は一人で観たい人間なので…そういうこともあって、丁重にお断りしたんですけども。あの………………大・正・解』


「ふふ(笑)そう(笑)」


『というのもね!その話題だった映画っていうのがさ…「ミッドサマー」なのよ』


「ははは(笑)あの…大正解ですね!それは!」


『まぁ、わからない方のためにね、ちょっと説明するんですけれども「ミッドサマー」っていう映画はね、ジャンル的にはホラー映画なんですよ』


「そうだね」


『ただ、ちょっと変わってるというか…独特な雰囲気があるホラー映画で、それで話題になったんだよね』


「そうそう」


『でも、独特と言っても、ホラーの王道というか、主な要素は、ちゃんとあるわけ』


「はいはい」


『でね、ホラーあまり観ない人のために簡単に説明するとさ、海外のホラー映画って「グロテスク」な要素と、あとね…「ちょっとHなシーン」が大体あるのよ』


「そうそう(笑)」


『特にこの「ミッドサマー」は「Hなシーン」が独特というか、過激で…そういう感じなのよ』


「そうねー…まぁ初めてのデートで見るにはちょっとねー…」


『もうね、完全にヤッってるんですよ』


「まぁ…そうね」


『しかも!!ヤクをキメながら!!クスリでハイになってヤってるんですよ!!!それも集団に囲まれながら!』


「あの(笑)我々は女子高生ですからね、あまり「キメる」とか「ヤってる」とか連呼しないでくださいね(笑)」


『一緒に観に行ってたら絶対に気まずくなってましたからね、見終わった後の一番の感想が「一人できてよかった」ですからね!?もう本当、これはリスナーの男性諸君に伝えたいんですけど、デートに誘う時は最低限のリサーチをしてください!!責任持って!』


「冬ちゃんがヒートアップしてるんですけども、まぁこれは確かに大切だと思いますよ」


『でね、映画を観た後にさ…またバイト行って、映画のことを話したのよ「この前に言ってた映画もう観た?」って』


「はい」


『そしたらさ「あぁ…うん」って恥ずかしそうにしてるの……「お前よくそれで誘ったな!!!」ってなっちゃって(笑)』


「ふふ(笑)可愛いじゃない」


『同級生なのよ、もうちょいね、毅然としていて欲しいというかね…一緒に行ってたらどうなっていたことやら……繰り返しになるんですけど、男性諸君は女性をデートに誘う際ね、しっかりと責任持って計画を立ててください!』


「冬ちゃんからのお願いです(笑)」


『あの…以上です(笑)もうスッキリしました(笑)』


「なら良かったです(笑)では次のお便り行きますかね、続いてはラジオネーム……………………

………………………………………………

………………………………………………………………………………………………


第86回放送分より  〜デートの心得〜  終

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る