スチューデントアイドル戦記
JoJo
プロローグ
「みんな、準備はいい?」
「もちろんよ!」
「少し緊張はしてるけど大丈夫!」
「この大会はプロのアイドルもいるからそう簡単に勝利することは難しいけど、それでも全力でいこう!」
「そうだね、昨日までやってきたことをいつも通り全力で!」
五人の少女はライブ前に円を作り手を合わせ始めていた。
「他のアイドルよりも凄いパフォーマンスでアイドルファイト優勝しよう!」
「「「「「
「おいおい、俺達バックバンドを差し置いてエンジン組むなんて酷くないか?」
楽器を持った少年がエンジンに加わりたさそうに言っていた。
「俺達がいれば他のアイドルなんかに負けることなんてない!全力でいこうぜ、ロックンロール!」
「アイドルのライブなのにどうしてロックンロールなのよ?」
「別にいいんじゃないの?逆に聞くがアイドルがロックンロールやっちゃいけないなんて誰が決めたよ?メタル系アイドルユニットだってこの世に存在しているんだから細かいことは気にすんじゃねえよ」
スチューデントアイドル部の顧問らしき外国人が論破していた。
「ジョニー先生はいつも適当ですわね…」
黒髪ロングの清楚系美少女がジョニーの適当な態度にあきれ果てていた。
「まあそう硬いこと言うなよ。俺がスチューデントアイドルのバックバンドしていた頃はいつもこのペースで優勝してるんだし大目に見てくれよ…ほれ、円陣組みなおすぞ!」
ジョニーはバックバンドのメンバー達の背中を押し、スチューデントアイドル達の輪の中に入り込まされたのだ。
「いいか、俺という天才プロデューサーがいる限りお前達はそう簡単に負けはせん!だから細かいことは気にせずにいつも通りやれ!」
「「「「「「「「「「はい!」」」」」」」」」」
スチューデントアイドルとそのバックバンドは一言ジョニーに返事をした。
ジョニーの助言を忘れないようにスチューデントアイドルBlue GirlZとそのバックメンバーはステージへと上がり、眩しい照明がある中全力でライブを開始した。
バンドとアイドルが合わさることにより絶妙なハーモニーを奏で、バックバンドの金属的かつ攻撃的なギターとズシリと重たい低音で支えるベース、アイドルの雰囲気を壊さない優しい音で周囲を包み込むキーボード、それら全体をまとめるドラムが彼女達スチューデントアイドルBlue GirlZの世界観を表現していた。
かつてジョニーがバックバンドをしていた頃のような超絶テクニックを持った楽器陣ではないが彼らには観客を楽しませ、何かを引き寄せるものを持っていたのだ。
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