第38話 硝子




硝子の透明度に焦がれる


静謐で穏やかで


何を投げつけても濁らない水を抱えて


聖水の光を振り撒く



心に 君のかけらを埋めたい


産まれ続ける澱みを


薄暗い水底を


聖水で浄めて



仮初に 救われた気になれる



硝子の君の言葉が恋しい


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