第10話 空白

 

何も知らない方がよかった



空白のままで良かった



心の隙間を埋める必要など無かった



僕の中は元から空っぽなのだから



埋めるなんて出来なかったのに



こじ開けられた闇が明るさを知り



閉ざされて孤独が突き刺さる



光など見なければ良かった



どこへ行けばいいのかもう分からないんだ



分からないんだよ




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